【もしも……快感以外の感覚でセックスをしたら?】B
涙を拭いながら博士が呟いた。
「悲しみのセックスはダメだな……子作りが辛くなってくる……泣きながら射精している男の姿は惨めに見えてくる……次は『哀』……憂いたセックスを、対面座位でさせてみよう」
胡座をかいて座った翔摩と向き合うような形で、マ○コにチ○ポを座位挿入した紗那は、翔摩の首に両手を回して。翔摩の顔を見つめながら腰を動かす……ヌヂュヌヂュ。
「あっ……あぁん……はぁん」
博士が装置を操作すると、途端に二人は暗く沈んだ表情になってタメ息を漏らしながらセックスをはじめた。
暗い表情で腰を蠢かせながら、紗那が博士に訊ねる。
「はぁ……気持ちが沈む……博士、どうしてあたしたち人類は、セックスをするのでしょうか? 鬱っぽい気分のセックスで悩みます……はぁ、あたしなんでセックスしているんだろう? 虚しいです」
質問されて答えられずに慌てる博士。
「しまった! 哲学的なセックスに発展してしまった! わたしの研究から外れる分野だ! このまま憂いた感情のセックスをさせたら、思い詰めてエッチしながら自殺するかも知れない! 実験は中止だ、えいっ無感情になれ」
紗那と翔摩の顔から一切の感情が消えた。
快感さえもない無味乾燥なセックスで、対面座位の紗那は翔摩の顔を見たまま、機械のように腰を動かし続ける。
やがて、紗那と翔摩の顔が惚けた表情に変わり、半開きの口から唾液が糸を引きはじめた。
それを見た博士が一言呟く。
「怖い……」
数分後……二人の感情は元の快感感情にもどされた。
対面座位から翔摩に背を向けた背面座位に変わって、喘ぐ紗那。
「はぁはぁはぁ……あぁッ、あぁん……博士、やっぱりセックスは気持ちいいのが一番です……あぁぁん」
「そうだな、いろいろと試してみたが性交は快感じゃないと、人類の存続が危ぶまれるとわかった……おやっ? 紗那くん窓の外を見たまえ、聖夜に雪が降ってきた」
「本当ですね、ロマンチックなホワイトクリスマスですね……あぁん、クリスマスセックスです、はふッ」
「Merry Christmas! 紗那くん」
「Merry Christmas 博士……あッ、あッ、あッあぁぁぁ……んんぁ」
どぴゅ……どくっどくっ……びしゃ
翔摩が紗那の膣内に射精して、紗那の子宮もホワイトクリスマスになって、翔摩のチ○ポから子種のクリスマスプレゼントを紗那はされた。
おわり
☆この作品は【2016年12月24日】のクリスマス・イヴに完成発表されました。メリークリスマス ☆☆☆
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