小話
ひたすらに根性。(ハオ葉?)
※双子学パラ
※ほぼ会話文
「ハオ…オイラ、もぅ…だめ……」
「駄目だよ。ちゃんと終わってから」
「もう…本当に…許して…くれ……」
「お前がいけないんだよ。自業自得だ」
……………。
「ZZZ……」
スパコーン
「寝るな葉。あと8ページ」
「うぇええ〜〜勘弁してくれ〜もう頭回らねぇ〜っ」
「再テストは明日だよ。これに合格しないと追試地獄から抜けられないって言ったのはお前だろう?」
「う……。なぁ〜、だったらハオが変わりに受けてくれよ〜。カツラ被れば絶対バレねぇしさ〜」
「嫌だね。めんどくさい」
「……ハオぉ……」
「そんな潤んだ目で見ても嫌なものは嫌だよ。引き受けないからな。」
「うぇ〜何でもするから〜!頼む〜!」
「その手は食わない。お前はどうせ逃げ出すから」
「ぐ……」
「…ああそうだ、前払いってのはどう?」
「……まえばらい?」
「僕を満足させてくれたら、引き受けてあげてもいいよ?(ニッコリ)」
「………自分で頑張りマス」
「よし。じゃあこれ終わったら呼んで。コーヒー飲んでくる」
「あーっ!ずるいぞ!オイラにもココア…」
「うるさい早く終わらせろ。僕だって眠いのにわざわざ付き合ってやってるんだ」
「…………うぃ」
***
翌日、ハオは試験官の先生の代理を頼まれていた。
これで、成績優秀なハオを葉のかわりにすることは今度こそ絶望的になってしまった訳だが…。
キーンコーンカーンコーン
始業チャイムの音と共に、追試組たちは各々シャーペンを取った。
カリカリカリカリ
「(つまらない問題ばっかりだな…。葉もこれくらいなら出来るか。)」
ちら。
「ZZZ…」
「(……あーあ、寝ちゃってる…)」
(補習地獄決定!)
(「あれっ…?(………がばっ!!)ハ、ハオ!!今何時だっ!!?」)
(「おはよう。再テストは3時間前に終わったよ」)
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