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涼宮ナツキの憂鬱
第七話
親父だけでなく母さんまでもこの学校にいたのか。もう少し真面目に進学する学校を選んでいたら……と悔やんでいると、後ろのヤツ、涼宮ナツキが立ち上がって母さんを見つめ、

「ハルヒお姉ちゃん?」

と言った。姉さんってなんだ?

「涼宮ナツキさんだね。学校ではお姉ちゃんじゃなくて先生と呼びなさい」

母さんは涼宮ナツキをそう制した。すると涼宮ナツキは黙って座った。

その時クラスが少しざわめいていた。そりゃそうだろうな。母さんを見て立ち上がった俺と涼宮ナツキのお姉ちゃん発言を見ればな。

「ほら静かにしなさい!テストの点下げるよ」

ありがちなセリフでクラスを制した。

「えっと、そこにいるのはあたしの息子と従姉妹なんだよね」


母さんのいきなりの爆弾発言にクラスは騒然とした。まぁわかるがな。


「いちいち騒がないの。言っとくけどキョンがその子の父親よ」


またクラスは騒然とした。母さんは言わなきゃよかったと言う表情をして肩を落とした。はじめから言わなきゃいいのに。

「もう、恥ずかしいから言いたくはなかったんだけど、君たちはあたしの秘密を知ったからみんなテストから5点引くね」

母さんは悪戯っぽくそういうと、男子どもは急に静かになり、女子どもからはブーイングを買っていた。

「冗談よ」

と母さんが言うまでは、こいつらみんなマジだと思っていたみたいである。

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あきゅろす。
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