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涼宮ナツキの憂鬱
第六話
とまあ、おそらくファースト・コンタクトは最悪な部類だった。これからは涼宮ナツキには関わらないことにしよう。と誓っていたのだが、そんなわけにもいかないことになる。

本格的に授業が始まるのはまだなので俺はなにぶんゆったりと高校生活を送っていた。この日の授業のほとんどは、高校と中学の違いや準備物等の説明を受けていたのだが、この時間だけは違った。

4時限目が始まって約2分後、少し遅れて現国の先生が来たみたいである。

「やーごめんねー」

軽い感じで入ってきたその先生は……

「じゃあそこの君、号令お願い」
黄色いカチューシャにショートカット、見た目はまだまだ現役の高校生みたいなその先生は、

「きりーつ、礼、ちゃくせーき」
「じゃあ、あたしの自己紹介からしようか!あたしの名前は……」
先生はスラスラっと黒板に自分の名前と思われる「涼宮ハルヒ」と書いて、

「あたしの名前は涼宮ハルヒ。ホントは名字が違うんだけど、この学校ではこの名前で通してるの。これから一年間あたしがこのクラスの現国を教えるからよろしくね!」

涼宮ハルヒ……涼宮は確か母さんの旧姓だったな。と言うことはやっぱり……

俺は何故か立ち上がって先生を見てしまっていた。

「ん?どうしたの」

目を凝らしても、目を擦って見ても、そこにいたのは……

「何にもないなら着席しなさい!」

俺の母さんだった……

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あきゅろす。
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