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涼宮ナツキの憂鬱
第四話
涼宮ナツキの衝撃的な自己紹介を忘れたくてもなかなか忘れられないその日の夜。俺は親父になんとなく聞いてみた。

「なあ親父?」

「なんだ、一緒のクラスは嫌だったか?」

「それもそうだけどさ。親父はあの自己紹介で何にも思わなかったのかなーと思って」

「涼宮ナツキだったっけ?つくづくハルヒに似てるよな」

「母さんに?」

「さすがに従姉妹だとそこまで似るものじゃないと思ったんだけどな」

「イトコ!?」

俺はかなり驚愕した。あの涼宮が母さんの従姉妹だなんて。ってことは親戚になるんだよな……あいつに流れている血が少なからず俺にも流れているのか?想像したくもねぇ。

「何の話してんの?」

「ハルヒの従姉妹の話だよ」

夕飯の支度を終えた母さんが皿を並べながら話に入ってきた。

「ナツキのこと?」

「ああ、つくづくお前に似てたよ」

「へー……久々に見てみたいわね」

「遠くない未来に見れるはずだ」

「そーね。楽しみだわ」

ちょっと待て、どういう意味だ。母さんがナツキに似ている?母さんは黄色のカチューシャだし、髪はショートだ。あいつに似ている場所なんて……言われてみれば似ているな……

認めたくはなかったが、外見は母さんと似ていた。だけど母さんはあいつみたいな口調じゃないし、親父とも仲がいい。たまに喧嘩はするけど、次の日起きると仲直りしてる。あいつみたいなヤツと母さんが似てるわけがねぇ。

「何つったってんの?早く食べないとキョンに全部食べられるわよ」

俺の考えていたことは母さんの美味い飯を食べていくうちにどこかへ消えてしまっていた。

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あきゅろす。
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