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涼宮ナツキの憂鬱
エピローグU
放課後、顔を出したSOS団部室には、長門さんと美春のメイドコンビがいた。

「あっ!キョウくん!」

「キョウさん」

もちろん二人とも俺の知ってる二人である。俺はほっと胸をなでおろすと、胸の辺りにツインテールの頭がある。

「あの?長門さん?」

「良かったです。キョウくんに何もなくて。私……何もできなくて……」

長門さんは俺に抱きついていた。俺はかなり焦っていた。美春は何故かムッとしている。

「亜紀ちゃんずるい!あたしもするぅ」

「おい、やめろって。長門さんも、美春も!」

そこにタイミングよくドアが開いた。

「うおっと。お邪魔だったかな?」

長門さんも美春も俺から手を離して固まってしまった。

「キョウくん、ちょっといいかな?」

「あ、はい」

俺は一樹先輩に連れられて中庭まで連れて行かれた。吹き抜ける風が気持ちいい。

「君と涼宮ナツキは34時間12分この世界から消えていた」

俺はその言葉に驚くことなくただうなずいた。

「あの空間は涼宮ナツキの作り出したもの。封鎖空間と言う」

「へぇ」

「驚かないんだね」

「まあ、いろんなことがありましたから」

俺は笑って答える。

「でも結構ピンチだったんだよ?48時間あの空間にいた人は戻ってこれないという仮説まで立てられていたんだから」

「そうなんですか」

今の俺には何を言われても驚かない能力を得たみたいだ。

「ふーん。それでも驚かないんだね」

一樹先輩はいつもの笑顔で続けた。

「まあ戻ってきてくれてよかったよ。今度の大会には君もメンバーに入ってるから」

もう決まってんですか!?

「まあよろしく頼むよ」

ああ、また筋肉痛かと思いながら俺と一樹先輩は部室に戻っていった。

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あきゅろす。
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