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涼宮ナツキの憂鬱
プロローグT
──これは涼宮ハルヒが卒業して約20年経った頃の話──




俺は無事に北高を卒業し、幸か不幸か涼宮ハルヒと結ばれることとなった。ハルヒは学生時代と変わらずやることなすこと突然で、いつも俺は連れ回される。それもはや20年……慣れというのは恐ろしいものだな。



SOS団のメンバーとは今でも関わり合いがある。朝比奈さんに長門、ついでに古泉もそれぞれ職に就き元気にやっているという。何をしているのかは、朝比奈さん風に言うと禁則事項とのこと。



ハルヒの思いつきで行われるパトロールは、今となっては懐かしい話をしつつお茶をする、いわば同窓会となっている。



それはそれで楽しいのだが、コイツら仕事は大丈夫なのか?



まぁ大丈夫だろうな。ハルヒが望むならなんでも出来るんだから。


ちなみに鶴屋さんは親のあとを継ぎ社長に、妹はK大学法学部に入学、そのまま弁護士になった。鶴屋さんはこうなることは予想してはいたが、妹がまさかK大学の法学部に受かった事はかなり驚かされた。しかも、今となってはちょこちょことテレビに出ている。その番組を録画して保存しているのは、兄としての妹への優しさなのだろうか?


何はともあれSOS団名誉顧問と準団員もそれなりに楽しい生活をしている。



ただ、今回は俺が主人公ではないらしい。なぜかって?俺だって知らねぇさ。唯一わかるのはこの話の作者くらいだろう。

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あきゅろす。
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