自給自萌
ティユウ
おぼろげに考えていたことが核心に変わったのは、ザナルカンドでの決戦を終えた後、べベルで祈り子様に会った時。
祈り子様の言葉の中には君にしか分からないように「何か」を告げている感じがあったから。
それにね、君、嘘がヘタなんだよ?
多分、自分でも自覚しているんだと思うけど。
私はあの時、言葉が出ないように、って必死だった。
意識しないと、聞いてしまいそうだった。
聞いちゃだめだ、
ってわかってるのに、確かめて、そんなことないよ…って、言ってほしかったのかもしれない。
だけど核心は日を追うごとに私に残酷な事を想像させる。
ルールーやワッカさん、キマリ…みんなもこんな感じだったのかな?
…こんなに心が痛い、なんて、思わなかった。
確実に死んでしまうだろう―――
そう言い切る事は出来ない。
もし罪を償えたなら、助かる…同じなんだ。
助かるという希望は、所詮私達の楽観的な予測。
それでも私は君が隣に居て、平和になったスピラで一緒にいることを願う。
だから私は核心が真実に変わるまで、知らないフリをする。
そのためにこの言葉を飲み込んだ
すべてが終わりを告げる時
(君は消えてしまうのでしょう?)
.101112
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