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短編
ホイホイどころの話じゃない(佐かす)


※学パロ









昼休み


かすがが怒ってんだか悔しいんだか分かんないような顔をして俺様の席に来た。




…俺様なんかしたっけ?





「佐助ェェ!!」


「は、はい!」





こんなに怒鳴られる位の事、ホントに俺様したっけか…?



と、近くに来てなんだか黒いオーラを漂わせているかすがを見て俺様は本気で脳内検索をかけた。


が…





「ゴキ●リを退治するいい方法はないか!?」


「は?」


「私の部屋に一昨日出たんだ!!ゴ●ブリホイホイとやらを仕掛けても全然捕まってないし…」


「う、うん」


「頼む!お前のオカンスキルを私に伝授してくれ!!お前がたよりなんだ!!」




……ぐはっ!!



かすがが!あのツンツンツンツン(以下省略)デレ位「ツン」ばっかりのかすがが…!!



俺様を頼ってる!?



…いや、もうこれはゴキブ●退治だろうが保険医の明智退治だろうが引き受けるっきゃないでしょ!!
(あ、でも後者はやっぱ無理かなー…)




「かすが、俺様にまっかせなさい!」


「本当か!?」


「うん、ホイホイがダメだったんならもうコレで決まりでしょ!」


「……なんだこれは」


「え〜スリッパに決まってるじゃん、学校の」


「どうして私がこんなものをお前から受け取らなければいけないんだ!」




俺様が履いていたスリッパ(今日は上靴持ってくんの忘れたからね)を片方渡すとかすがは訳が分からないようで怒っている



「だからさ、そのスリッパでゴキ●リを『バシッ!!』…とね?」


「何っ!?出来るか!そんなこと!」


「大丈夫大丈夫!ほら、なんかこう、憎いヤツとかを思い浮かべながら…伊達の旦那当たりが俺様的にオススメだけど」



「……そうか」



かすがが静かにそう言った瞬間






バシッ!!!!!



「痛っったァァァ!!!!」


「フン、確かに使えそうだなっ!!」



そう言ってかすがは怒りながら去っていった。







それ以来、かすがはゴキ●リを退治出来るようになったとか…


……退治する時誰を思い浮かべているかは考えないでおこう…




終わり

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