短編
夏祭り(佐かす)
※現パロ
くっ…!!なんでこんなところにまでっ!!
〜30分前〜
「焼きそば1つ」
「はいよ〜!…って、かすがじゃん」
「なっ!佐助!?…何故お前がここに!?」
「いやー……まぁ、その…旦那達が喧嘩する度に色んな所破壊するからね……修理費を稼ぐ為にちょいとバイトを…」
「で、その中心人物達はどうしたんだ?」
「逃げたよ……ったく!!なんで俺様1人で焼きそば焼かなきゃなんないのさ!!」
「そういうキャラだからだろ、お前は」
「うう…………!ねぇ、かすが」
「…なんだ」
泣き真似をやめると佐助はニヤニヤ顔で私を見て来た。
……嫌な予感がする
「ちょーっとだけ手伝ってくんない?ホラ、看板娘だっけ?そんな感じで…「断る」なんでさー!!」
「私はこれから謙信様とデートなんだ!邪魔をするな!!」
「はい、嘘〜!絶対ないって!だってかすが、焼きそば1つしか注文しなかったじゃん」
「関係ないだろう!」
「いやいや、かすがだったら絶対謙信の分も買っとく筈っしょ〜?バレバレ」
「うるさい!」
バシッ!!…と私が佐助の頭を叩くと…
「うわっ…!!」
佐助の手は焼きそばを焼いている鉄板の上に…
「ギャー!!!」
「えっ!?」
見事に着地してしまった…
★
「佐助ェェ!!今帰ったぞ!!」
「あ、旦那、お帰り〜」
「ん?なんでかすがが居るんだ?」
「うるさい!!…元々はお前等の仕事だろう!サッサと代われ!!」
「…もう完売してんじゃねぇか」
「おぉ!!凄いでござる!!」
「かすがが手伝い始めたら飛ぶように売れたんだよ…俺様、ちょっと複雑…」
「売れたのならもういいだろう、私は帰る」
「あ、ちょっと!かすが!」
「…なんだ」
「屋台ももう終わったし、お祭、これから俺様と一緒に行かない?」
「ことわ…「あー、まだ火傷したトコ痛いなぁ〜」サッサと行くぞ!!」
「へへっ、そーこなくっちゃ!」
まったく、コイツは…!!
その後、金魚掬いをした佐助の手を見て、嘘だった事が判明し、ボコボコにして帰ってきた。
「ゴメン!ホントにごめんなさい!!」
「うるさいっ!!もう帰る!」
「ちょ、待ってよかすがー!!」
「近寄るな!!」
「…あいつ等、完璧に俺達の事忘れてるよな」
「某達は片付けでもするでござるよ」
「そうだな」
終わり
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