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短編
お説教(紅勾+青后)


※学パロ(?)注意!









「騰蛇!貴方という人は…!そこに座りなさい!今日という今日は!」

「おい天后、みんな見てるぞ…」

「勾陳は黙っていて下さい!…騰蛇、勾陳を放っておいて他の女子から手紙を貰うなんて最低だわ!反省しなさい!」

「だから、あれは断るつもりだったのに相手が…」

「うるさいっ!頼み込んでやっと付き合って貰ったくせに!何様ですか!そもそも私は勾陳が貴方と付き合う事には反対だったのに勾陳が大丈夫だと言うから…」


そこまで言っても天后の怒りは収まりそうになく、昼休みを持て余した同級生達がぞろぞろと見物にやってくる。

別に天后が紅蓮に対して怒っている理由は勾陳にとってはいつもの事だし、紅蓮もキッパリと断ってくるのでいいのだが、如何せん天后の潔癖は筋金入りでどうしても紅蓮を許す事は出来ないようだ。


困り果てた勾陳は見物人達の中に六合を見つけ、視線と口パクであることを頼んだ。



「…勾陳、聞いているんですか?」

「ああ、」

「…その顔は聞いてませんでしたね…?」

「…さすが親友だな」

「ごまかさないで下さい!まったく、いつもそうやって…」

「天后」

「…青龍!?」

尚も説教を続けようとする天后の後ろに、やや不機嫌そうな青龍がやってきた。



「やっと来たか…ほら天后、私達なんかに構ってないで青龍と一緒に昼休みを過ごせ」

「勾陳、貴女いつの間に…」

「おい青龍、お前の彼女をどうにかしてくれ!もういい加減限界だ!」

「うるさい…天后お前、今日は一緒に弁当を食うから屋上に居ろと言ってなかったか」

「あ…!」

「…騰蛇なんて放っておいて行くぞ」

「あ、はい!…ごめんなさい、青龍…」

「…別にいい」








「何なんだあいつら…」


「さぁな…命拾いしたからいいじゃないか。後で六合に礼を言っておくんだな」

「え?」




とりあえず、穏やかになった昼休みだった。









4月2日up(日常から)

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