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華を咲かせよう
3.蒼斗とつくるSS


「あれ?蒼斗先輩??」

と、ひょっこりつくるさんが現れた。

ここは、私のお気に入りの場所である、
庭園です。この庭園で紅茶を飲むことを私の至高の趣味なのです。

「そうですよ。つくるさんはなぜここに?」

この庭園は校舎から少し離れているためか、あまり人が来ない。恐らく毎日来ているのは私くらいでしょう。

「あ…、えっーと、皆と離れちゃって…」

なるほど、迷子ですね。

「そうだったんですか」

それだけ聞くと私は
つくるさんから興味を無くし、
紅茶を飲む準備を始める。
でも、つくるさんはそうではないらしく

「蒼斗先輩は何でここに??」

「私は、毎日紅茶をここで飲むことを趣味にしてますから」

「なるほど…。ここ花とか色々咲いてて綺麗ですもんね♪」

「……!」

その言葉には驚いた。

理由は確かにこの庭園は年中色々な花が咲いている。だが、その花に目を向ける人など少ない。だから、ここを訪れる人が少ないのだ。でも、つくるさんはその数少ない人だったらしい。

「つくるさんは花が好きなんですか?」

「はい!綺麗ですから」

と、純粋で嘘など知らなさそうな顔で言うつくるさん。元々不思議な方でしたけど、皆さんが引き込まれて行く理由が何と無くわかった気がしてきますね。

綺麗な花程蝶は寄るものですからね。

「では、つくるさん。
紅茶でも飲みませんか??」

「えっ!いいんですか?」

「はい。後、おやつとしてクッキーも有るので食べて貰えると嬉しいです」

「大歓迎です!!」

キラキラした笑顔で私を見つめる。
胸の奥が温かくなりますね……。

それに、私が紅茶を誘うなど本当に珍しいこと。現に誘った自分も何故誘ったのか理解出来ていない。でも、つくるさんとならご一緒して見たいと思ったんです。

「僕、紅茶を飲むの久しぶりです♪」

「そうだったんですか?
では、砂糖とかレモンを用意しましょうか?」

「あっ!大丈夫です!
蒼斗先輩のお任せでお願いします!」

「フフフ、了解しました」

ピッと敬礼のポーズを取りながら
私にお願いをしてくるつくるさん。
こういう子どもっぽい仕草や笑顔がとても可愛いらしい。

『コポコポ』

「蒼斗先輩、やっぱりて慣れてますね」

「それは…毎日やってますからね」

「長年のご趣味ですか〜。
かっこいいです♪」

どこがかっこいいのかは理解できませんでしたが、悪い気はしませんね。

「つくるさん、明日もどうですか?」

「えっ?」

「一緒に紅茶を飲んで頂けないでしょうか」

1人で飲むのが好きでした。
多分その好きは変わらないと思います。
ですが、この子なら毎日飲んでみたいなと思わされる力があるようで気がついたらご招待していました。

「いいんですか?僕が??」

「つくるさんだからのご招待です。
因みに明日はマドレーヌを用意するつもりです」

「マドレーヌ!?」

「どうです?来てくれますか?」

お菓子で釣るわたし。
こんなこといつもならしないはずなんですが。

「えっーと、蒼斗先輩の
ご迷惑じゃなければお願いします!!」

「はい。こちらこそお願いします」

あぁ、早く明日にならないかな……。



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第3回目は蒼斗です。

書いてる途中で思ったんですが、
千夜くんは変態ですけど、
蒼斗さんはムッツリスケベのような…ww

…………忘れましょう←

作者より





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