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華を咲かせよう
3.


「日向、場所変われ」

「うるせー、要。
早いもの勝ちだろ?こういうの」

「そうだけど〜。
バカに先越されたことがムカつくwww」

「つくる、こんな奴より俺に
おんぶされた方が嬉しいよな?」

「えっ?凪ちゃん??」

と、僕は皆、誰が一番早くこの教室から
出ることを競争してると思ってたんだけど、凪ちゃんの一言で違うことが分かった。
僕は、おんぶされると子どもみたいに思われるから、あんまりされたくないんだけどなぁ。

「凪、その質問は酷いわぁ」

「悪い、つい本音が」

「しかも、本音なんですね

と、理由がよく分からない喧嘩をしながら、皆で教室を出た。

「はい、とーちゃく!
つくる、降ろすぞー」

「うん!ありがとう、ひーくん

ひーくんはそういい
ゆっくり僕を降ろしてくれた。
そして、ついでに僕にされてる目隠しもとってくれた。

「うわっ、眩しい…」

今まで眩しかったから、
突然の光で目がパチパチする。
うぅ、目痛い。

「日向〜、そこもやるの〜??」

「マジ抜け駆け禁止」

「俺が結んだんだから、
ほどくのは普通俺だろ…」

「口では残念がってるけど、
お前ら目がマジすぎなんですけど?」

「「「当たり前だろ?睨んでんだから」」」

「嫉妬深い奴は嫌われるぞー」

と、僕の目が慣れる間にまた四人は
言い合いしていた。

「喧嘩しないの!」

めっ!と人差し指を立てながら
皆に注意する。そしたら、

「つくるのめっ、犯罪級に可愛い」

「あぁ、あらなら俺、
ずっと怒られてたい」

「つーちゃん、本当癒しだよね〜」

「マスコットキャラだよな」

と、何故か皆、顔を赤くして
僕の頭を撫で始めた。

「なんで撫でられてる??」





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あきゅろす。
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