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華を咲かせよう
7.突撃中半 凪said



「凪っ!つくるは!?」

つくるの傍から離れ、
日向に近づくと日向に叫ばれた。
大声出さなくても聞こえるつーの。

「無事だよ。
今は目隠しと耳栓してあるけどな」

「はぁ?」

日向はつくるに目隠しなどする理由が分からないらしい。説明しようかと思ったけど、

「日向、お母さん〜。
さっさと終わらせよ〜?」

と、千夜がダルそうに言っていた。

「あぁ、確かにな」

2人くらい倒れてるけど、
まだ残ってるしな。早く片付けよう。

「そう言えば、要は??」

と、日向が言った。
言われてみれば、さっきから要の姿が見えない。日向ときょろきょろと部屋を見回してたら、

「俺ならここだ」

と、背後から声。


「「うわっ!?」」

「そんなに驚くなよ」

声の持ち主は要だった。

「何してたんだ??」

「ビデオカメラをチェックしてた。
色々証拠になりそうなの見つけた」

と、不敵に笑う要。
この時の要は一番怖いから、つくるを襲った男共はご臨終だな。

「千夜の言う通り終わらせるか。
おい、てめぇら」

と、要は俺たちより一歩前に出て
男共に話しかける。

「んだとこらっ?!」

と、リーダーであろう奴が叫んだ。
あぁ、足震えてるよ、ダサすぎ。

「お前たちに2つの選択肢をやる」

「はぁ?」

リーダーは意味の分からない顔をしている。まぁ、リーダーだけじゃない。残りの男共も顔を見合わせて分からない顔をしていた。後、日向も←

「1つ、今から職員室または、理事長室に行き全て話して貰う」

要は人差し指を立てながら、
ゆっくり喋る。

「2つ、俺たちに主に凪と日向に
ボコボコにされた後、千夜の知り合いによって女になって貰う」

薬指も立て、妖艶に笑いながら、要は

「さぁ、どうする?田中直人さん」

と、リーダーに言った。

「何で………俺の名前…」

「ハッ、そこが重要かよ。
流石元カリスマ万引き犯」

「えっ?」

「はぁ?」

俺、日向、そしてリーダーの連れは驚いた。多分、俺たちとこのリーダーは初対面だ。なのに、名前を当てるは万引き犯って…。

「要〜、皆驚いてるよ〜ww 」

「そういうお前は驚かないんだな?」

そんな中でも千夜だけはニコニコしてた。

「だって、面白いじゃん♪」


ため息しか出ない。

「おい、てめぇ何ふざけた事いってんだっ!!」

「そうだ!直人が万引き犯なんて!?」

と、リーダーとその仲間は喚き出した。

「ぐだくだうるせぇ…。
ふざけたこと?それこそ、ふざけた事だろうが。俺は事実を言っている。お前が盗んだ物上げてやろうか?」

要はリーダー、直人を睨み付けた。
事実か嘘かは俺には分からないが、
直人の震えが先程より激しくなってるいるから、恐らく事実らしい。

「チッ。
隣の藤堂敦はカンニングの常習犯。
新島実は小中の時から好きな女子のモノを盗む泥棒。
一条啓は最近パトカーに落書きをした犯人。
三葉渉は家の近くの犬を殺した犯人」

と、直人の仲間のメンバーの名前と
過去に何をしたのか要は指を指しながら言っていった。指された本人は反論しろうと口を開いては、何故か閉じていた。

「俺の情報は正確だ。
さて、次は何をバラして欲しい?」

いたずら好きの子供のように笑う要。
千夜とは違う笑い方だか、怖くて仕方ない。

「お…お前まさか、櫻木要か…?」

今まで黙っていた直人が口を開いた。
まさかってことは意外に要は有名人??

「万引き犯でも働く脳みそはあるみたいだな。正解だ、俺の名前は櫻木要」

「櫻木……要。
中等部にヤバイ奴等が居ると噂で聞いていたが、お前だったとは……」

お前等??

「お前等ってどういうことです??」

素直に疑問に思ったから質問してみた。直人はチラリと俺の顔を見て

「櫻木要、天津凪、赤西千夜、掛橋日向。
お前たち4人のことだ」

…………まさか俺まで入っているとは…。




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あきゅろす。
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