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華を咲かせよう
1.喧嘩するほど仲がいい



「ん〜??、皆帰らないの??」

みや姉先生が終わりの挨拶して
クラスの皆は帰る準備をしているのに、
凪ちゃんたちは一時停止してる。
隣の席のかなくんの裾を引っ張って

「何ぼっーとしてるの〜?
帰ろうよ〜」

と、クイクイと引っ張ったらかなくんの
一時停止がやっと再生され

「あっ…あぁ、そうだな…」

かなくんが一言喋ったら皆も動き出して

「そそうだなっ!今日は疲れたしなー」

「日向、特に何もしてないと
思うんだけど?」

「バカだから疲れてるって
勘違いしてるんじゃない〜ww」

「一言余分じゃないか、おい?」

喋りだしたたもんで安心した。
じっと動かなかったから困ったよ。

「そういえは、つーちゃん。生徒会に呼ばれてたんじゃなかったっけ?」

「……………あっ!!」

千くんの一言で思い出した。
兄様さんじゃなくて会長さんに呼び出しあったんだった。すっかり忘れてた…。

「つくる、俺たちも行くよ。心配だし」

「来るなって言うのは禁止」

「要の言う通りだぜ。
何言ってもついてくからなー!」

「それに会長のいい噂聞かないから、つーちゃんパクッて食べられたりしちゃうかもだしねw」

来なくていいよって言うつもりはなかった。ステージに立ってた会長さん怖かったから、心細かったし…。だから、皆の優しい気持ちが嬉しい。

「みんな、ありがとうっ!!」

だもんでありがとうの気持ちを込めて
一番の笑顔でお礼を伝えた。でも、

「千くん、僕、人間だから食べれないよ??」

お礼も言いたかったが、千くんのパクッて発言が気になった。僕、人間だから食べれないのに??

「ん〜、
つーちゃんにはまだ早かったかな〜♪
でも、つーちゃんを一番に食べるのは
俺だから安心して♪」

パチンとウインクしてくる千くん。
だから、僕食べれないのに!

「ふざけんなよ、変態。
つくるを食べるのは俺」

「要は男の人興味ないでしょー。
興味ない人はシッシッ」

「つくるは別」

「おい、お前ら。
どっちにもつくるは渡さないよ」

「2人して変態とか…うわぁwww 」

「どういうことだよ、凪」

「日向、その体を海に還すの
手伝ってあげるよ♪」

「つくるの保護者として駄目です」

「嘘です、まだ殺さないで下さいっ(泣)」

「チッ、ルームメイトのくせに」


と、また何故かみんな喧嘩しちゃって
僕が止めに入るまでずっと言い争いをしていた。なんで喧嘩するのかは分かんないけど、喧嘩するほど仲いいっていいもんね!





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