華を咲かせよう
2
「日向、要、千夜……。
まさかお前ら5組か…?」
「そうだよ、凪」
「また、お前か…。
2年連続同じクラスと最悪」
「お母さん、お手柔らかにね〜」
僕と凪ちゃんは5組。
この3人も5組なのかな??
「凪ちゃん…?」
凪ちゃんの背中からひょっこりと
顔を出したら3人が僕を見てきた。
僕の顔に何かついてるのかな…?
「凪、この子誰?」
「……(可愛い)」
「早速お母さんはお相手を見つけたの?
手早いね〜w」
「てめーら…。
はぁ、つくる、こいつらは
中学の時の同級生」
「同級生?」
そうか、この学園は中高一貫だから
仲良しの人いてもおかしくないもんね!
「えっーと、僕、柏木つくるです!
よろしくね♪」
でも、僕とは初対面だから
きちんと自己紹介しないとね。
「つくるか〜。
俺は掛橋日向(かけはしひなた)!
よろしくな!」
「櫻木要(さくらぎかなめ)」
「要、いつになく冷たいねw
俺は赤西千夜(あかにしせんや)だよ。
君みたいな子とは一回抱きたいね〜♪」
「抱く??ぎゅっとするの??」
「……まさか純粋っ子!?
こういう子を調教するのってたのs((蹴り
「いい加減にしろよ、千夜…?」
と、目では追えなかったけど
凪ちゃんが千夜くんを蹴り飛ばしたみたい
「凪ちゃん!
蹴っちゃめっだよ!!」
「………ごめん、つくる」
凪ちゃんはムスッとしてたけど、
謝ってくれた。
というか、千夜くんに
謝って欲しいんだけどなぁ…。
「ん〜、ひーくん、かなくん、千くん
よろしくね♪」
この空気は少し僕には耐えられなかったから改めてよろしくをしといた。
頑張ったと思う、うん。
「ひーくんって俺の事?」
「かなくん?」
「千くんって……?」
3人とも人差し指を自分に向け
確認してきた。
「うん♪
ひーくん、かなくん、千くん!
ダメだったかな…?」
ダメって言われたら少しショックだなぁ。
かなくんなんて凄く難しい顔してるし…。
首を少し傾けて3人とも見たら
「ひーくん……初めて言われたけど
つくるならそう呼ばれてーww」
「チッ、勝手に呼べばいい」
「日向の言う通りだねw。
要も素直になったらー?
俺もかなくんって呼ばれt((殴
「なんか言ったから千くん?」
かなくんは笑顔で千くんを殴ったけど
大丈夫かな…?
後、あだ名で呼んでいいのかな?
やだって言われなくてよかった、安心安心
「つくる、よかったな♪」
と、喜んでたら凪ちゃんが
また顔だけこっち向けて笑ってくれたから
「うん♪
………あとね、
凪ちゃんお願いがあるんだけどね…?」
と言ったらひーくんたちも静かになって、
僕を見てきた。
ひーくんたちにも後で言おうと
思ってたから聞いててくれると
嬉しいけど……。
「あのね…?
友達に……なってくださいっ!」
多分今の僕の顔は真っ赤だと思う。
恥ずかしくなって凪ちゃんの背中に
顔を伏せてたら
「はぁ…つくる
俺はとっくに友達だと思ってるけど?」
と、飽きれ気味な声で凪ちゃんが
言ってきた。
「うぅ、本当?」
「本当本当。
こんなことで嘘はつかないよ。
それに、友達じゃない人をおんぶするほど俺は優しくないよ」
「凪ちゃん………ありがとうっ!!」
ぎゅっと凪ちゃんの首に抱きついた。
よかった、やったよ!!
友達ゲット?だよ〜♪
えへへ〜とニコニコ笑ってたら
「俺もつくると友達になりてーな」
「迷惑かけなければ、
しょうがないからなってやる」
「つーちゃんとならセフレでも
彼女でも親友でも戦友にもでも
なりたいよ♪w」
「千夜、最初の方いらないから」
「お母さん、俺は本気だよ?」
「はいはい、変態。
あと、お母さん言うな。
凪って名前あるし、女じゃねーよ」
凪ちゃんと千くんは何か色々言ってるけど
友達が増えた!
「ひーくん、僕も友達になりたい!
かなくん、
迷惑じゃなければなってもいい?
千くん、セフレってなに〜?
後、僕女の子じゃないから
彼女じゃないよ?」
「「「「………」」」」
ここにいるつくる以外の4人は
首を傾けながら
頬を赤くし喜んでるつくるに
激しく萌えていた。
「おうっ!よろしくな!///」
と、一早く冷静さを取り戻した日向は
そういっていても、顔は赤い。
(つくる、可愛いすぎるんだけど?!)
(………可愛い)
(本当純粋っ子だな〜
汚すのが勿体ないね〜ww)
(あぁ、こいつらに
絶対会わせたくなかった。
つくるは無防備だし…あぁぁぁぁ!!)
「ねぇ〜、何で黙ってるの〜??」
4人の脳内を知るはずがないつくるは
急に静かになったことに
不思議で仕方なかった。
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