僕だけ見つめて囁いて?
二人の関係
「おはよーカズ」
「ん…」
へにゃりとした笑顔で俺に近づく西田。
「カァズゥ、」
寝惚け眼の俺を抱き締めて、チュッと可愛らしい音を立てて頬にキスを落とすコイツ。
毎朝懲りずに、ご苦労な事だ。
今更だが、俺と西田は恋人だ。
二年くらい前に、大学のサークルで知り合った西田に3ヶ月くらい前に告白されて恋人同士になった。
知り合ってから、2ヶ月経ったくらいから何かと俺の後ろに引っ付いて歩くようになった俺より背の高い野郎。
最初はそう思っていた。
だけど、変わった。
『カズは、恋人いる?』
『なんで?』
『俺、カズのこと好きなんだ。』
『…あ?』
キッカケはそんな、突然の告白から。
西田は毎日、隙あらば不意に俺の頬にキスをした。
毎日俺に愛を囁いた。
毎日、毎日…
俺が西田に溺れるのに時間はかからなかったわけだ。
[*フイッ][ジーッ#]
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