愛してる内に カンクロウ
ユラユラ、その動作に不覚にもドキリとした。待ち続ければここまで到達してくれるだろうと、そう思いながら手を伸ばした。だが彼女はその手に触れることなく倒れた
「っ名前!」
ダラリと白い手を掴む。弱ってはいるが、脈はしっかりしている。あぁ、悪かった
「…だから、無茶すんのはやめろって言ったじゃん」
蒼白な顔についた赤い血がまた一層綺麗だと思う自分にびっくりする。でも、綺麗だ
「…遅い、ノロマ」
「先に行ったお前が悪い」
愛してる内に
(そのまま幾度も口付け交わす)
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