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糾声 ナルト


独りにしないで。置いていかないで。もう何も奪わないで。唯一の世界を壊さないで。居場所が無くなってしまったら、自分の存在はどこで確かめればいい?君はそこまで知らないし、考えてはいないだろうけど


(帰る家は意外と広かったりして、あまつさえそこは世界とは孤立している)


家には世界もない。何もない。無機質な生活、欠陥、堕落。辛く重い空気。埃っぽくて耐えきれないから、と開けた窓は酷く小さくて。さながらここは監獄で、自分は閉じ込められた囚人。罪など背負ってはいないからこれは錯覚なのだけれど、でもそれは決して間違いではない


「ぁ、」


嗚咽か、呻きか、はたまた気でもふれたのか。自分でも分からない。分からないけれど時々、無性に頭を抱えたくなる。苦しくて、息もまともにできなくなってきて、呼吸をともがけばもがくほどどこに行けばよいのやら分からなくなる。闇、それだけの世界


(あ、)


誰か助けて


「っ、誰か…!!」


ドタン、と鈍い音を立てて自分の身体がベッドの下に落ちる。また闇か。もううんざりだ。俺に触れてくれるな。俺は、お前なんか知らないんだから


(仲良くなんかしてやんねぇに決まってんのに)


なのに、それすら関係ないと、また夜が訪れるから、俺は











糾声
(呑み込まれていくだけの癖に、やけにデカく響くんだ)









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あきゅろす。
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