with サスケ
もう疲れた
「帰ろうよ、ねぇ」
立ち止まっても振り向いてもくれない。手を伸ばしても届かない。聞こえるのは自分の鼓動だけ
「何もないって、もう分かったから」
それで充分じゃん
「サスケ…?」
聞こえていないのかと不安になって名前を呼べば彼はやっと振り向いた。あれ
「なら何故続く」
「そんなの、知らない」
「行き着くとこまで行くしかねぇんだよ」
俺は
(五月蝿い、そんなの私に言わないでよ)
「何で笑ってんの、むかつく」
「だってお前が、泣くから」
ぐるぐる廻った後、少しは困った風に眉を下げる君に未来はありますか
「だって、あんたが笑うから」
ぐるぐる
ぐるぐる
ねぇ、もし私が笑って君が泣くのだとしたら
私はずっと泣いとくね
with
(不幸不幸のスパイラル紀行)
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