戦時下の夢 カカシ
憎悪と別れ、それから帰路に向かう苛立ち。それらの繰り返し。繰り返し繰り返し繰り返し。もううんざりだ。やめてくれ
「じゃあ死ねば」
死…もっとも安易で滑稽な解決策。でも俺は死ねないんだよ。生きて、背負わなきゃならない死がある
「じゃあそれが答えでしょ。これ以上考えても分かることなんてない」
それはそうかもしれない。しれないけど、それじゃあ俺は
「俺はどこに行くのよ」
「、っ…はは」
「……真剣な話」
「いや、それは馬鹿みたいな話でしょ。どこにって、そんな、今更」
大爆笑しちゃって、しかも今更?じゃあお前は俺の全てを知ってるってこと?それこそ馬鹿な話だ
「この戦争が終わって、木ノ葉が全部綺麗になったら、きっと治安も落ち着いて子供が増えてさ。そこにおっきくなったあんたが居て、色んなことをその子供たちに分けてあげるんだよ。あ、勿論私もそこにいてさ、それでいつか、」
あんたと結婚してると思うんだ
戦時下の夢
(その次の瞬間に、君は死んで)(俺は生きて君のいない君の想像した世界に)
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