暗闇の瞳 サスケ
君と居ると、どうしようもなく泣きたくなるの。気付いてる?君の意志はどれも鋭くて酷く攻撃的だけど、ある一点を突けば壊れるんじゃないかってくらい不安定だよ。私は、私はね
(君を愛しているの)
だから、なんておこがましいことは言わない。それが君を愛してしまった私の背負うべき罰だもの。何一つ、君には求めない。求められることはあってもね。分かってる。君にはもう私は必要ないのよ。今までの共有してきた景色は要らないのよね
(ごめんね。もっと君の為に真っ赤に染まれれば良かった)
でもどうやら私の代わりは優秀みたいだから、君にはそれでいいんでしょう。あぁ、私に手を伸ばす男が恨めしい。こいつさえ居なければ、例え不要になったとて私は君とずっと一緒に居られたのにねぇ…なんて、それは嘘ね。きっと結末は変わらない。だからこれだけは言わせて。私に刻み込まれているのは復讐でも兄でもないわ。あの頃の仲間だけなのよ。君の大切な心も一緒に私とお別れしましょうね
(さようならも伝えられずにさよならだなんて、不毛な嘆きなのかしら)
「兄の写輪眼はどうだ」
「あぁ…悪くない」
暗闇の瞳
(私はあなたの写輪眼)(永遠にね)
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