07 最近思う
『俺と来い。ナマエ』
何故イタチさんが私を殺さなかったのかは判らない。理解できたことは私はもう木ノ葉には帰れないということと、サスケとは相対的な立場になってしまったということ。逃げようとも、逃げれるとも思えない
「貴方が連れているぐらいですから、よっぽど有能なんですか?この子」
チラ、と私を見てからイタチさんに声を掛けたのは“暁”という組織のキサメ、という男。イタチさんとツーマンセルで行動している。そして私はその少し後ろをついていっている
「一応、写輪眼は使えます。自分の身ぐらいは自分で守りますので、足手まといだと思うのならご自由に殺してください」
「そんな風に聞こえましたかね」
喉につっかえるような乾いた笑いを見せる男。どう考えても私を快く思ってはいない。無論、私もキサメを快く思ってはいない
「フン…足手まといを連れて歩くほど暇ではない」
判ってるな、と言わんばかりのイタチさんの声。この人は本当にどういう意図で私を生かしているのだろう。写輪眼を開眼していることが関係しているのか…それとも他の何かがあるのか
最近思う
(これは悪夢の続きじゃないのかもしれない、と)
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