01 認めて!
「あ、イタチさん!」
トタトタと走ってその人に近寄る。忙しい筈なのに待ってくれるこの人は私の憧れ
「どうした?こんな朝早く」
「修行です。イタチさんは…任務ですか?」
「あぁ。任務に時間の制限はないからな…」
ふ、と思いふけるように顔を硬直させたイタチさんを見上げる。やっぱり、最近の彼は変だ。そんなに大変な任務なんだろうか
「無茶、しないで下さい」
頑張って、とか休んでもいいんじゃないですか、とか。そんな思いはどれも私のエゴにしかならないから。ただそう言うのが精一杯だった
「分かってる。大丈夫だ」
そう言って私の頭の上に手を置く彼に少し顔が赤くなる。それを楽しんでいるようなイタチさんが好き。いつもの彼
「ってめ!兄さんから離れろ、ナマエ!」
突如現れた同い年のイタチさんの弟。サスケに豪快に剥がされる。あぁ、イタチさん
「っちょ、何すんのよ!いーじゃん、アンタは毎日一緒にいんだから!」
「お前の兄さんを見る目がやらしいんだよ!マセ餓鬼」
「はぁ…俺はもう行くぞ」
そんなっ
「「イタチ(兄)さん、いってらっしゃい!」」
「あぁ」
少し肩を震わせながら手を上げたその背中に胸はキュン、とする。あ、なんかヤバいかもしれない
「…で、サスケはこんな朝早くからどうしたの」
「修行に決まってんだろ。お前と違って俺は忙しいんだ」
「フン、アンタの忙しいは私と一緒なのね。私も今から修行よ」
あっかんべーしただけで怒るコイツがあのイタチさんの弟?そんなの絶対あり得ない
「「アンタ(お前)より早く写輪眼を手に入れてやる!」」
「…何度もハモんじゃねぇ(兄さん)」
「…アンタこそ(早く、早く)」
認 め て !
(恋人として!)(弟として!)
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