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朝、テンションが戻ったいーたんを見て葵井が涙目になってた。
江本は逆に優しく笑ってて、貴宮は俺の方をみて親指を立てた。
宇佐美はいーたんに購買のプリンを買ってやってた。

十人十色な反応だが、多分あいつらはいい奴らなんだろう。



体育の時間、体育館を半分に仕切るネットの向こう側の女子をぼーっとみながら、宇佐美が言った。


「なあ零崎」
「なんだ宇佐美」
「いっくん元に戻ったな」
「ああ」
「お前がなんかしたんだろ?」
「かはは、何もしてねーよ。学校サボって、飯食いにいっただけだ」
「してんじゃん。いっくんにとってはそれが復活のきっかけだったんだし」

宇佐美はするどい。
確かに、結果だけみればその通りだ。


「まあ、なんにせよよかったよな」
「おう」
「それはそうとさ」
「?」
「いっくんって胸でかいよな」
「……」


宇佐美はするどい。



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