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快楽的健康法
ごろ寝読書に投げ出された足を拾い、裏の中心を押してみた。

「いたっ!何!?」
「マッサージ」

親指に力を入れて押すとまた悲鳴があがる。

「いーたん絶対不健康だろ。どこ押しても痛くない所なんてなさそー」

色んなところを押してみるもの案の定悲鳴しか聞こえない。

「やめろって零崎!いたいってば」


「お前の健康の為に俺は鬼になるぜ」

「いったぁぁ!!ちくしょう、鬼の目にも涙だ」

がっと俺の足をとったかと思うと同じように裏を押される。

「いででで!!」

「ふ、どう?痛い?」

「うわあ腹切りマゾのいーたんが鬼畜キャラになっちまった いたっ!!わかったもうやめるからヤメテいたい!てゆうか鬼の目にも涙は意味が違うっ!」

「自業自得。もうすこし零崎健康になったら?」

「いっ…たああ!!あーもう怒った!」
「いっ!?」


指圧の痛みではかなわない(つまり俺のほうが不健康)ので、最後の悪あがきに足首を噛んでやった。

「何すんだこのアホ!」


軽く噛んだつもりだったのだが、白い肌に歯形がくっきり浮かんでしまった。


「あちゃ、やりすぎた?ごめんごめん、消毒してあげるから」

悪ふざけ半分でべろりと足首をなめると、思わぬ声が聞こえた。

「うあっ…」


「…いーたん」
「…」
「感じちゃった?」
「…!」


無口に素直だな、いーたんは。顔が赤いぞ。


「じゃあ、痛かったお詫びにもっと気持ちいいことしてやんよ」


足で優しく、股の物をこねるように動かす。ついでにかじった所を舐めながら。

「っは、やめ…」
「気持ちいいだろ?」
「ん、ん」

上下に動かしてやれば眉間に皺をよせてますます顔を赤くしてビクビクはねた。

「足じゃ力加減わかんないけど、それでいつもより強く刺激感じるんだろ?」

「う…」

ちゅ、と赤い歯形にキスをしていーたんの上半身を押し倒す。
下には、生理的涙で潤んだ瞳に真っ赤な顔、困ったような表情。
どうしてこうも煽るポイントばかり目立つかな、この子は…

「…いーたん、我慢は健康に良くないよなぁ」

「…?良くないんじゃない」

「なら素直に2人で健康になる気はない?」

「…僕に拒否権は」

「拒否してその熱を抑えられるのかなー?」

「…」

「無理だよなぁ、うん、よくわかるぜ。大丈夫大丈夫、俺がその熱がっつり食べてやるからよ」


がぶっと首筋に軽く噛みついて、健康への第一歩を踏み出した。



楽的健康法





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