「苗字さん!」 「おはよう大河くん」 軽い撮影でスタジオに入るとちょうどメイクの苗字さんが居て、内心チョーラッキーなんて思ったりして。 「あ、大河君も何か飲む?」 そうか、購買に行こうとしてたんだ。 オレは笑顔で返事をし、廊下の端にある休憩所にむかう 「どれがいい?」 「おごり?やった!」 苗字さんと一緒に居られるし奢ってもらえるしでテンション上がってきた 「ごち。」と言ってコップを受け取り。口を付けながら苗字さんを後ろから観察。 相変わらず、細いな。 抱きしめたら折れそうだ。ちゃんと飯くってんのか? 室内は暖かいから結構薄着でその細さが見ただけで分かる あ、砂糖3つもいれてる。甘党なのは知ってたけど・・・それより、苗字さんが珈琲飲んでるのはじめて見る 「珈琲?」 疑問はいつの間にか口から出てて 苗字さんは俺の横に腰掛けて一口飲んだ 「んっ、本当は苦手なんだけどね」 少し苦笑しながらそう言った。 たぶん疲れてるんだと思う。こんな苗字さん見るの初めてで ちょっとドキドキしたりして。 「・・・・・・子供。」 こういう時、俺って本当に素直じゃない。頑張れの一言も言えればらくなんだけどな 「なに〜。私のほうが年上!」 こつんっと額を小突かれた そんなにふてくされても可愛いだけだもんね。 「砂糖3つも入れたくせに。」 そう言ってまたからかってやる。 そしてますますふてくされて「もう、おごってやんない」なんて言ったから、笑って謝っといた。 だってまたおごってもらわなきゃこうやって2人で居られなくなるじゃん。 子供な君と僕 -ao- 実は元気も珈琲苦手だったらいい。 お戻りはブラウザバックでお願いします |