愛妻夕飯
いつもはまっくらな窓に灯りがついていた。



毎日帰る家はマンションの3階の奥の部屋
小さいながらも一人で住むには十分で結構気に入っている。


確か家を出たときはちゃんと消したはず。
今日は彼からの連絡もなかったし…

なんて思いながら玄関に手をかける


鍵は開いていて、思わず息を呑みこっそりと扉を開けた。
玄関にはそこに無いはずの彼の靴。



思い切ってドアを開けると、彼が居た。ご丁寧にエプロンまでしている。

「おかえり、名前」


彼は私に気づくと顔だけこちらに笑顔を向ける

「ヤスカ!どうしたの!?」

「仕事早く終わってきちゃった。たまにはご飯でも作って待っとこうかな、と。」


きちゃった、って あなた...

玄関で動かない私に「もうすぐできるから、上がって」と再び笑顔を向けられた

いや、ここ私の家ですから。




「せっかく彼氏が愛情たっぷりの夕飯つくりに来たのに」
驚くというかなんというか。そんな顔をしていた私にかわいく言ってくるヤスカ



こんな時だけ年下ぶるあなたに私はお手上げです。








-ao-
ヤスカ君は家庭的





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