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偽り
12



「…つ、つくも様、お…僕に何か用ですか?」

なんとか演技を交えながら言うことができた。じっと俺のことを見てくるつくもはやっぱり何を考えているのかわからなかった。

「…つく「お前、俺に抱かれろ」

そう言って、俺の制服のボタンを外し出した。あっという間にブレザーのボタンは外された。

「…あ、あの、だ抱くって僕をですか?」
「…他に誰がいる」
「……」

もっともな返答に言葉がつまる。俺、もしかして危ない?いや、危ないだろ。危ない通り越して危険だって。

「………ほんとに僕を抱いてくれるんですか?」
「…あぁ、」
「嬉しい…つくも様に抱かれるなんて僕、嬉しいです」
「……」


気持ちわるい…。
俺、何やってんだろ…。
自分で言っておいて吐き気がした。だけどこれも秘技の1つでこういう場面にあったとき使うようヒロに言われていた。人気のあるやつらは媚びてくるやつを嫌うらしくほとんどのやつが襲うことをやめるらしい。まぁ…この俺がこんな場面に出くわすとは思わなかったけど。なんかショックだ。でも、効果はあるみたい。つくもの手が止まっていた。




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あきゅろす。
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