それが恋、それが愛
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「4組がんばぁれぇー!!」
今日の体育の授業は男子はバスケ、女子はバレーをするらしく半分で区切られた体育館で試合をしていた。
俺は今は応援側だ。
1組対4組でやってるバスケは結構白熱してて、俺の応援にも力が入る。
遥くんも出ているため、しっかり応援をしていた。
「「キャーー!!椎名くん頑張ってぇー!!」」
「…………」
「キャーーーー、椎名く「遥くん頑張れぇー!!」
女の子から椎名の応援を聞いた俺は負けじと遥くんを応援した。
女の子たちは、あいつが出ている試合のときだけバレーを放棄してあいつを応援している。
ほぼ全員の女の子が放棄するため、先生も何も言えないでいた。
そんなことよりも、女の子に人気で、尚且つ、バスケが上手いあいつがやっぱりムカつく。
なんだよあの不機嫌オーラは…。
女の子、気づけ。
バスケをやってるあいつは、めちゃくちゃ点は入れてるが、顔が超不機嫌で、それに女の子が気づかないのが不思議でたまらない。
それよりも、あいつが点は入れるたび、女の子たちの声援が奇声に変わっていた。
うるさい…。
応援をしている俺でも女の子たちの奇声は耳に響くもので、案の定、バスケをしていた1組の男子が怒って応援側にボールを投げてきた。
女の子たちは驚いて避けて誰も怪我はなかったけど、それに怒った女の子が投げられたボールを勢いよく投げ返してきた。
あれ当たったら痛そうだな。
そんなことを考えていた俺の頭に
そのボールが
当たった。
え、なんで、俺?
そう不思議に思いながら、俺は気を失った。
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