鷹龍学園
4
「…はっ…はぁ……はぁ」
「……葎、大丈夫?」
「…うっ…さいっ…はぁ…朔、なんで…キス、なんか…」
「言ったじゃん…消毒だって。」
「…っ、なんだよそれ!」
てか、どいつもこいつも俺にキスしやがって…。
何がしてーんだっ!
「…ねぇ、葎、場所かえて、この続きする?」
ブチ
「……葎?」
「………いい加減にしあがれ!!」
ゴンッ
「…っ…。」
俺は朔の頭めがけておもいっきし頭突きしてやった。
朔はよほど俺の頭突きが痛かったのか、床に膝をついて痛がってる。
ふんっ、俺の頭はどうせ石頭だよ!
「……り、つ…」
「…うっ…朔が悪いんだからな!俺は悪くねぇー!」
朔が俺の名前を呼んだのに、一瞬怯んだが、朔にそう言い捨て俺はその場から逃げた。
ものすっごい速さで階段を降りていく俺。
次捕まったら、何されるかわかったもんじゃねぇー!
だから、俺は、急いで逃げる!
もう二度とあんなのはごめんだぁー!!
俺は心の中でそう叫びながら必死に階段を降りていった。
もう、朔には捕まらねぇ!
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!