鷹龍学園
舜サイド
〜舜サイド〜
痛ってぇー…。
葎の野郎、おもいっきしアソコ蹴りやがって…。
…マジで痛てぇんだぜ。
「……っ…。」
俺はアソコの痛みに耐えながら、壁によしかかるように座り直した。
「……はぁ。」
自然とため息が出る。
「………りつ。」
俺は今にも消え入りそうな声でそう呟いた。
俺は後悔していた…。
葎にしたことを…。
…泣かすつもりはなかったんだ。
ただ、…葎を誰にも渡したくなかった…。
「…ハハっ…、俺、焦ってたのかよ…。」
かっこ悪りぃ…。
なぁ、葎、…俺はお前に泣かれたら何も出来ねぇんだよ…。
だから、
頼むから、
…俺を嫌わないでくれ。
「…ははっ…マジで俺、
かっこ悪りぃな…。」
静かな教室に俺の情けねぇ声が響いた。
〜舜サイド終わり〜
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