鷹龍学園
4
「雅兄。」
俺は雅兄がいる近くまで行き雅兄を呼んだ。
そしたら、雅兄は満面の笑みで俺の腰に抱きついてきた。
雅兄は身長が高いから、俺に抱きつくときは絶対、膝をつけて俺に抱きつく。
なんか、それはそれでムカつくけどな…。
「りーつー!俺に会いに来てくれたの?ね?ね?」
「…そんなことより、雅兄、何、さっきの説明。」
俺は雅兄の質問に触れることなく、少し怒り気味にそう言った。
「……うぅ、だって、葎が俺と組んでくれないから…」
「…それとなんの関係があるの。」
「…つまんないじゃん…。」
「……はぁ、
雅兄、雅兄の説明のせいでみんな困ってんだよ。雅兄は生徒会長だろ。しっかりしろよ。」
みんなに迷惑かけて、…俺知らねぇからな。
「……だって、だって、……葎が悪いんだ…。」
「……え?」
なんで、俺…。
「葎が俺と組んでくれないからいけないんだ!勝手に恭哉と組むから…。もうこうなったら意地でも葎から離れない!」
「ちょっ!雅兄?!」
そう言って俺に抱きつく力を強める雅兄。
てか、離れないってあんたは子供か!
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