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鷹龍学園



「いーやーだー!俺はこの大会に参加しない!」



「……雅人、いい加減にしてくれないか…。」


「しないと言ったらしない!葎がいない大会なんてつまらないー!」




「…泰、なんで雅人はこう言ってるんだ…。…葎はちゃんと参加してるだろ。」


「…いや、それが、葎とペアを組めなかったことが、相当ショックだったみたいで…。」


「そういうことか…。」



「……うぅ、なんで、なんで葎は俺と組んでくれなかったんだぁー!なんで恭哉と…なんで…」







………。



「…ねぇ、大輝、俺帰っていい?」



雅兄たちのやり取りを少し遠くから観察していた俺は大輝にそう聞いた。


……うん、激しく関わりたくない。




「……それ、マジで言ってる?」


「うん、マジ。」


…いや、アレを俺にどうしろと。



「……葎、ホント頼む。

俺、このままだと会長殴りそうで…」



「………わかった。」



大輝はホントに雅兄を殴りそうだったから、渋々ながら承諾した。



ホント、世話のかかる兄貴だ…。




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