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『亜李子!』


「美穂!!」


暫く走ったところで前方から一人の少女の姿があった

その人物はいつも見慣れているもう一人の私



『大丈夫?!亜李子!』


「う、ぅん、大、丈夫」


ゼェゼェと息を切らしているところからするとあまり大丈夫ではなさそうだ



「もう、来ない?」



聞かれて、もう一度亜李子が来た方向を見据える



『うん、大丈夫みたいね』


「そっか、よ、かったぁ……」



酷く安心したのかその場にへたり込んでしまった亜李子

だからといってこのままずっとこうしている訳にもいかないし、



『とりあえずこのまま歩き出そうか…』


「ぅん…」




出口を、

帰れる道を、


私たちは求めるかのように進んだ






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あきゅろす。
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