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白蘭が寝ている間私は暇なので今日の私の1日を説明しよう。ああ別にいいと言わないで、私の最後の日なの!お願いするわ。
私の最後の朝は暖かい朝食だったかしら。美味しいパンだった。それは普通に数十分もすれば終わった。その後は仕事ね。まあ私はこの最後の仕事を任せられる程、必要のない子だったのだから大してなにもしていない。だからいつも白蘭の側に居たの。
「おはよー名前チャン」
『おはよう白蘭』
そうこの時だって、そうよ前の日も、ああもうきっと一週間前から!知っていた筈なのに、彼はおんなじ顔で笑ってた。
『……むかつくわーコイツほんと』
「ンー…名前チャン?」
おっといけない、声に出ていたようだ。まだ彼は夢うつつ。良かった、私は運がいいぞ。白蘭が起きていたら、…考えるのはよしておきましょう。
でもどんなに此処で運が良くても、結局私は運が悪いのね。
捨てられるのだから。ああそうよ!捨て駒よ、彼にとって私って捨て駒。
笑顔に騙され見透かされ。いつも繰り返していたゲーム。彼と私の退屈しのぎの毎日を。私はまた負ける。
最後まで彼は私を欺く。
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