SS
天使堕落
いたいけな少年を誑かしている、全身真っ黒な男がいた。
奴の部屋には全裸に首輪をつけて、鎖に繋がれた少年が数人いた。
体中が傷だらけの子と性器にイタズラを施されている子がほとんどだ。
黒い男の名はサラドナ。
黒魔術を使って人を陥れる。
天使見習いの僕は、黒魔術を使う悪い人たちを更生させるために地上に派遣された。
ただ、今回は相手が悪いかもしれない。
黒魔術師サラドナ、と言ったら大人の天使でさえもが縮みあがってしまうほどの実力の持ち主だ。
僕は大天使様の直属の部下だから、その辺の見習いよりは力は強い。
でも、サラドナ相手に僕の力が通用するかどうか…………。
ここは、一回天上に戻って大天使様に報告に行くべきだろう。
だけど………………………僕と歳も変わらないような子を見捨てられない…………。
十字を切ってから、捨て身を覚悟でサラドナのいるところへ入った。
僕の力で少年たちを解放する。
思ったより多い人数にかなりの力を消費してしまったようだ。
早く僕も逃げないと行けないのに、力が…………!
それに、力を使ったことで確実にサラドナに気づかれてるだろう。
「何やってんのかな〜天使のオチビちゃん〜」
いつの間にか、真後ろにサラドナが………………!
サッと距離をとるが、すぐに壁際に追い込まれてしまう。
頭をフル回転させて、なんとか逃げ道を探すが、恐怖に体が震えて何もできなくなる。
「ん〜?助けは呼べないよ〜。だってここに入った時点で僕の鳥かごの中だから」
ふにゃりと弧を描く唇。
思わず騙されてしまいそうなほどの無邪気な笑み。
差し出された腕を拒みたいのに拒めない。謎の圧力から口も開けなかった。
「オチビちゃん〜僕のオモチャたちを逃がしちゃったのは見逃してあげるよ。た、だ、し、!………………オチビちゃんに代わりになってもらうからね」
成されるがままに腕を引かれる。
ぽふりと音を立てて押し倒されたおっきなベッドの上。
「んんっ」
抵抗らしい抵抗も出来ないままにねっとりと口の中を蹂躙される。
サラドナの手が下腹部を触った瞬間、ようやく抵抗する。
「あっ、やめて!だめ!………ひぁっあああ!」
キスの合間にすべての服がはぎ取られてしまっていたため、露わになった僕のペニスをいじくりまわすサラドナ。
何かブツブツ言ってると思ったら、呪文の詠唱だった。
急いで自分にバリアを張ろうと試みるが、急所を握られている意識から上手く出来ない。
「…………ここにサラドナが命じる…………ほら、オチビちゃん。選びな。自らの意志で僕に抱かれて、僕のパートナーになるか、今僕を拒絶して無理矢理犯された挙げ句に僕の奴隷になるか。前者を選ぶなら僕の詠唱の後に誓いを立てること。後者ならば…………んー今すぐ僕の首に噛みつくってのはどうかな〜?」
これでは、最初っから選択肢なんて僕にない!
僕は捨て身を覚悟でここにきたんだ!だから後者を選ぶべきだと、思う。
でも、もし前者を選んだら…………?
パートナーだったら、仲良くなって油断した隙に寝首をかくことだってできるかもしれない……………。
僕が迷っている間にも緩やかに僕の体を愛撫してくるサラドナ。
浅ましい僕の体はそれに反応してしまう。
「はぁん、あっああ」
「オチビちゃん〜?オチビちゃんが僕のパートナーになってくれたら〜二度とあの少年たちを攫ってきたりしないよ〜?どうする〜?」
耳元でささやかれる甘言。
僕が、僕一人が身を捧げればすべてが丸く収まる……………。
「はぁ、んん!僕の、僕の名前は天使マルク…………誓い、を!」
サラドナはそれはふんわりと微笑んだ。大天使様にも劣らないその笑みで、何人もの人間を今まで拐かしてきたのだろうか。
頭の隅でそんな風に思いながら、僕は、サラドナのパートナー…………………いや、正確にはパートナーという名のペットになった。
ギシギシとベッドにペニスを押し付けながら、自らの乳首を揉む。
お尻にはバイブを二本。
「やぁ、ああん!ごしゅじんさまぁ!!あ、あ、ごしゅじんさまのが欲しいのぉ!」
必死になって自分の痴態をサラドナ様に見せる。
「ふふっかあわいい〜。マルクぅ?まだだあめ!僕が居ない間に一人でシタ罰なんだから!」
「ふぇ、らってぇ」
目に沢山溜まった涙が僕の視線をいっぱいにする。
先走りと精液で水たまりになったシーツに、尚も自分のペニスをこすりつけた。
気持ちいいのに、足りない。
たまらなくなって、お尻に刺さっていたバイブを二本とも外してサラドナ様にヒクヒクとする尾孔を見せておねだりをする。
「ごしゅじんさまのおっきいのが欲しいよぅ………いっぱいマルクをいじめてぇ!!!」
自分でサラドナ様に犯されているのを想像すると、穴がキュッとする。
そんな僕の姿を見たサラドナ様がついに僕のところへ来てくれた。
「はぁ〜しょうがないなぁ〜!まったくマルクはえっちなんだから〜」
困ったように言ってるけど満面の笑みだ。
「マルクのだあいすきな僕のをたあくさんあげるね!」
大好きなサラドナ様。
意地悪だけど、なんだかんだ言って僕を沢山愛してくれてる。
え?天使の仕事?
それって何?
僕はサラドナ様のペットだよ?
黒魔術師×子供(見習い)天使
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