いざ!
じょそうしゅみ
ある朝のこと
ぼくは零崎のように、あるいは潤さんのようににやりと笑い、隣でくーくー寝ている恋人を起こさないように布団から脱け出した
昨日は散々苛められ、…別に怒っている訳では断じて無いけれど、ここらでいーたん=受けキャラ説をひっくり返させて頂こうではないか
ぼくだってそのままやられっぱなしのチキンでは無いことを証明してやるのだ
そう、ぼくには“あれ”が――来たる時の為に暖めておいた最終兵器があるのだから!
「おい、零崎朝だぞ」
「ん―………今、起きる」
いーたんの声が聞こえて起きてみると、
―――あり?
下半身に何か違和感
パシャ、パシャ
「うぅ…今の音、何」
「これは携帯電話という現代科学が生み出した携帯出来る電話器でありあろう事かカメラが付属しているというつまりは只の偶然カメラのシャッターを押してしまったというだけだけれど、それがどうかした?」
「何でも無い、けど」
なんか下半身すーすーするのは何故だ?
「ほら、零崎これがたった今撮った写真。綺麗に写ったね」
「む―――?」
俺は首を傾け携帯の画面を覗いた
「っ―――――!!!!」
何かを言おうとした瞬間、いーたんに深くキスをされた
「たまにはぼくがタチっていうのもありかなぁ、なんて、ね?零崎――」
耳元で吐息を交えながら言うのは反則だ
「っく、い―、た…ん」
「―それに、その格好も凄く燃える、否、萌えるよねぼくの目に狂いは無かった」
今、俺は
女子高校生のコスプレ中で
もっと言えば上下共に女性用の下着を着用中だった
糞、すーすーしてたのはコレが原因か
「ちょ、まっ…」
いーたんは首筋に口付けながらスカートの中へと手を入れてきた
「ねぇ、良いよね…?」
こんな時だからこそ、なのか、いーたんがかなり罪作りな萌ポーズを決めながら言った
首傾げ&上目遣い
確信犯だなこの野郎
しかも返事を待ってはくれなさそうだ
「ひ……」
下着の上から触られて思わず声が出る
「ぼくだってお年頃の男の子だからね、中に突っ込みたくなるときもあるよ」
×回裏、攻守交代!?
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