[携帯モード] [URL送信]

いざ!
かぜ
学ぱろ!いーたん風邪引きちう



「…なにしてんだ?」

「ちゅう」

「ぼく病人なんだけど」

「いーじゃん、ちゅうしようぜ!」

「やだよ」

「ちゅうしたいーっ、ぐはっ!痛え!」

「…はあ、なんでそんなにしたがってんの?」

「俺も学校休みたいし!いーたんだけ休んでずるいじゃん!ってことで、いくら零崎体力でも風邪引いてるいーたんとべろちゅうすればうつんだろ?」

「……(絶句)」

「ほら、それに俺いーたんといつも一緒にいたいし。わお、俺ってば天っ才!」

「お前後者絶対どうでも良いだろ…」

「はいはい、言ってろよ。ってことでちゅー」

「………っ、む!」

「ちゅー」

「んんっ」

「ちゅー、って痛い!蹴るな!」

「舌まで入れてくる奴があるかっ!」

「かは、いーじゃん。いーたんだって俺とずっと一緒にいたいだろ?」

「戯言だね、二人して風邪引いていたんじゃ意味無いと思うけど」

「傑作だなあ?おまえ、零崎体力舐めんなよ?」

「…は?さっきと言ってること違うだろ」

「のんのん、風邪引いてても零崎体力が備わっていればいーたんを……じゃなくて、いーたんといちゃいちゃするには造作ないということだ」

「いちゃいちゃって…お互いに悪化させあってどうすんだよ」

「ん?…や、俺はその頃には直ってるから大丈夫」

「はあ?」

「つまりだ、俺が風邪なんか引くと思うか?」

「結局仮病かよ」

「んだ?なんか文句でもあんのかよ」

「文句というか…君って明日確か潤先生に呼び出されてたよね」

「……」

「すっぽかしたらノルマ倍増は確実だろうね」

「……風邪だし」

「読心術」

「…………傑作過ぎるぜ」

「で、結局どうするわけ?」

「どうしようかなーっ」

「何このテンション…うざ」

「何か言ったか?」

「いえいえ何も」

「決めたぜ!俺、いーたんと明日一日中いちゃいちゃするのは諦める!」

「……は?(なんでこんな潔いの…なにこれ怖い)」

「ごほん、"明日" は一日中いちゃいちゃすんの諦めるぜ」

「なんでそこ2回も言うんだよ」

「大事なことだからだ」

「へぇ」

「つまりだ、俺といーたんは"今日"いちゃいちゃしまくれば良いんだぜ!」

「へぇ……って、は?」

「いーたんの風邪も直るしー、わー、俺ってば天才!」

「今すぐ天才という言葉で辞書をひけ。お前は何かを間違っている」

「ん?俺何か間違ってた?」

「……」

「落ち込むなよいーたん!間違いは誰にでもあるものだからな!」

「本当にな」

「じゃあ早速」

「なに」

「この素晴らしい提案を実行に移す」

「正気か」

「本気だ!」

「っ、ちょ!馬鹿か!」

「俺はいつでもいーたん馬鹿だ!」

「〜〜っ、ほんと、やめろってば!」

ガチャ

「…、いの字、熱は下がったか。粥を持ってきた……が、邪魔だったかな」

「いいえ全く!どうもありがとうございます!」

「…は」

「何やってんだ零崎。玄関ならあっちだぞ」

「…えええ!」

「聞こえなかったのか?出ていけって」

「いーたん…お前、まさか彼氏を追い出すのか」

「うん。それがどうかした?変態」

「ぽかーん…」

「いの字…こいつ完全に石化しているぞ」

「そうですね、丁度いい。玄関から放り投げておきましょう」

「いの字」

「ええ」

「ドアが軋んでいる」

「…果てしなくうざい」

「―――――――!」

「叫んでいる」

「ええ本当に近所迷惑です」

バキッ

「……」

「……」

「ドアが」

「ええ」

「壊れたな」

「おいこら欠陥てめーこのやろうっ!」

「……」

「…では私はこれで失礼する」

「お気を付けて」

「……」

「おい零崎」

「……」

「みいこさんめっちゃ引いてたんだけど」

「…」

「零崎?」

「〜〜っしるかーー!もうゆるさーん!」

「あーれー」






end.


零崎体力って何(笑)
風邪引いてる筈なのにいーたん元気すぎとかそういう所には都合良く目を瞑って読んで頂けると幸いです(何


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!