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いざ!
手のひらの上

君に良いところをつくってあげるよ
そう言ってきた恋人に、俺はまたも度肝を抜かれる
ったく、今度は何事だ

「君の欠点は悪く言えば万年発情期」

「………」

耐えるんだ、俺
抑えろ、俺!

「良く言えば生殖本能が発達している」

良くなったのかそれは!!??

「君の前では少子化問題でさえ風前の塵も同然だよ」

「へーへー」

襲うぞこら

「欠点その2、悪く言えば殺人鬼。良く言えば厨二病」

いや、小二病かな?とか言うな

「いーたんのは?」

「ぼくの欠点は悪く言えば無表情、良く言えばツンデレ」

この人自分で言ったーーーーーーーー??!!

痛い……………
痛いよいーたん………

「いーたん…それ自分で言うことじゃないから……」

「ああ、ぼくはツンデレと言うよりツンドラか」

「いや、ツンツンじゃないか?」

飴と鞭どころの話じゃない

「……ううーん、わかった」

「何だ?」

「ぼくはツンデレになることにするよ」

きたきたこの感じ!
予感はしていたことだが来てしまったぜ!
今度はこの戯言遣い様は何を企んでやがるんだ?!

「零崎、肩を揉んであげるよ。べ、別に君の為なんかじゃないんだから勘違いするなよ」

人の返事など聞くことなく勝手に話を進めるいーたん
いや、嬉しいけどさ……!

ゴッ!

鈍い音が響いた

「痛っ!!!」

ゴッ!、ゴッ!

「痛いつってんだろおぉおおお!」

いーたんは数十センチはある本を持ち出して俺の肩を破壊せんばかりの勢いで叩き始めた

ゴッ!

「あ、ごめん、強くしすぎたかな。べ、別に君の為じゃないんだからな!」

語尾を変えただけではツンデレにはなれませんよ!?
てか明らかに態とだろうが!

「何がしたいんだよ!」

「君に嫌がらせをしたかったんだ!括弧笑」

「無表情で言うな!」

めちゃくちゃ開き直ってんじゃねえかよ!あと括弧笑って言うな!

「ごめんね?」

「白々しいんだよ」

何なんだよ

「ごめんね?……ぷっ」

「少しは反省しろよ!」




end.




零で遊ぶいーたん(笑)
元ねたは紳+


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