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いざ!


水の音

雨水が大地を撃ち
地を伝う

ぽたぽたと、音
ここ骨董アパートを滑り落ちる音

目蓋を閉じる
気持ち良い

体を包む毛布
ここち良い

隣に熱
何だろう
とても、暖かい










「いーたんはっおー」

「………」

只今の時刻
不明

目の前には鏡
あれ、おかしいな

「いーたんいーたんー」

「………」

口にガムテープを貼ってやった
ぼく、頭いい

「ふごーー」

「………」

五月蠅いなあ
そうだ、鼻も押さえてやればきっと黙「……っぷは、俺を殺す気かぁっ」

「ちっ」

流石殺人鬼
ガムテープ如きでは奴の障害には成り得ないか

「なあなあい」

手元にあった枕を投げつけてやった

ぼふっ

「黙れ」

「………っーー、なんなんだよー」

「ほら」

「―――?」

「………」

「――あ」

「雨音」

「うん、でも何で?」

「好きだから」

「は?」

「この音」

「―――お前の口から好きとか」

「…?」

「くそー、今すぐ止め!取り敢えず止め!」



ねえ、何でぼくが雨音が好きなのか、知ってる?



「はあ?馬鹿じゃないの?」



それはね



「馬鹿とか酷!」



この、静かで優しい旋律が、



「事実だ」



君の壊れる位の愛情と



「なんだとう?」



同じ位に愛しいからなのです





end.




遠回しなあいらぶゆー
つんとでれは表裏一体です(笑)





あきゅろす。
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