[携帯モード] [URL送信]

いざ!
涼風小夜さまそうごきねん *零僕零*
初っ端から零崎キャラ崩壊します






海だ!

水着だ!

いーたんだ!

いゃっほう!


「あだっ!」

「…何か変な事考えてないだろうな?」

「か、考えてない!」

「ふーん?」


な、何故だ
何故気付かれた

俺はただいーたんの水着姿が眩しいぜ!って続けようとしただけなのに

しかも心の中で!






さっきも言ったけどいーたんの水着姿はかなりやばい

あー、俺この後この台詞何回言うんだろう




***
ことの発端はおれの一言


キスですぐに息が続かなくなるいーたんに、俺は前々からの疑問を投げかけてみることにした


「いーたんってさあ、かなづちっぽいよな」



「なんで」



「キスだけでこんなに息上がってたらクロールの息継ぎとか絶対無理じゃん。あっぷあっぷやってそう」



「失礼な。クロールの息継ぎ位は出来るよ」


「まじか!」


「まじだ!」

ほんとに出来んのかよ
かなり不安だぜ

ん?ERの時はどうしてたんだ?
水泳の訓練位はあるよな?


「いーたん…ER時代泳げなくて虐められてたのか」

「だからさあ!」

ぼくは泳げるんだよとかぶつぶつ呟いている欠陥


嗚呼哀れ



「…いーたん、遠慮しなくていいんだぜ?俺が面かぶりから教えてやっから」

「だから泳げるってば」

「じゃあ泳ぎに行こうぜ!」

「何故そうなる!」

「じゃあ海行くの決定な」

「何故海!」

「プールは時期的にやってないだろ」

「ああ、そう言えば。って、行くって言って無いんだけど」

騙されたないーたん!
この頃のプールは温水プールなるものが冬でも(屋内で)開いてんだぜ!
ニートには解らないかもしれないけどな!


「…零崎、にやにやしてる」

「そんなことない!か、かははははは!」



よし、決まったら即実行
「いーたん、今から海行くぞ」

「だから行くなんて言って無いんだけど」


「どんとうぉーりー戯言遣い。水着なら既に用意してあるぜ!」

「変態がここに…」

「あ、いーたんベスパ貸して」
「なんで」

「だーかーらー、海行くの!ベスパに乗って」

「ベスパは一人乗りだ」

「サツが通らない抜け道知ってっから大丈夫だぜ」

「洒落にならないよ殺人鬼」

「俺はいつでも真面目だぜ?戯言ばっか遣ってるどこかの誰かさんとは違ってな」

「…水着は流石に寒いから却下。あと行くんだったら沖縄にしてよ。寒いのは御免だからな」

「乗り気だな!あだっ」

「違う」

欠陥の顔は何故か真っ赤に染まっていた









ベスパで行けるのは距離が限られている(俺もあいつも金は無い)から、結局近場の海になってしまった


寒いだろうな
泳ぐの


ま、泳ぐのはいーたんだし
凍えたら俺が温めるし


「で?いーたん、泳ぐんだろ?水着一枚にならないと」

「やっぱり無理だよ…うう寒っ」

「俺が脱がしちゃる」

「やめろ―――っくしゅん!」

「風邪ひきそうだな」

「当たり前だっ」

確かに、いーたんはいま水着にパーカー一枚だ

「うーん、一回宿、探しに行くか」




宿でツイン(勿論!)の部屋をチェックインした

部屋に露天がついてて、宿さんやってくれるじゃねえか、と思った


「露天出てみようぜ」

一旦露天に出ると、そこには絶景が広がっていた
冬の海が一望できる
「すご…」

いーたんも思わず感嘆していた

「今、ちょっとだけ来て良かったと思ったよ」

「ちょっとだけかよ」
ここまでも色々あったんだけどなあ!
いーたんを後ろに乗せてベスパで来た時とか

そん時は可愛らしく腕を回してぎゅうぎゅうくっついてきてくれちゃったりした


海岸に着いた時ふたりで始めて見た冬の海だとかさあ!色々あったんだけどなあ!




あ、いーこと思いついた

「いーたん、海は無理だから露天で泳いでみせて」

「はい?」

「水着着用で」





で、冒頭に戻る




やっぱりいーたんの水着姿はえろいなあ



「じゃあ、いくよ」

「頑張れよvv」

「ふむ、ぷは、ふ――――――――――――――――――――――」


おお戯言遣い
見事に溺れてるな



っていうか、やっぱり泳げないんじゃねえかよ!



「待ってろいーたん!今助けに行くからな!」

俺はすぐさま露天に飛び込んだ


ばっしゃーん



え?なんで飛び込んだのかって?だってそっちの方がかっくいいじゃん、俺が


「大丈夫か?」

「げほ、し、死ぬかと思った」

「変なとこで意地張るからだぞ、泳げないならちゃんと言えって」

「ご、ごめん」


「じゃ、まずは面かぶりからな」

「む、無理無理出来ません!」

「俺が手取り足取り教えちゃる!うるあああ!」

「ぎゃーーーーーー!目が、目がぁーー!」












小1時間後

戯言遣いはついに面かぶりをマスターした


「や、やったないーたん」

「はあ、はあ、やったよ、零崎、これで向かう所敵、っ無し、だ――――?」


ばたん、いーたんは倒れた
そりゃそうだ
熱い湯ん中に1時間以上浸かってたからな





いーたんを部屋に戻して団扇で扇いでやっていると、軽く意識が戻って来たようで薄く目が開いた
「零崎…今日はありがとう」

「んー?礼には及ばねーよ」




すると、いーたんはふふ、と笑った






「お礼、要らないの?」





「なになに、なんかくれんの」
そう言うと、即物的な男だと呆れられた






「お礼、モノじゃないけどいいよね?」




目の前には近すぎるいーたんの顔



「えへへ、お礼のちゅー」












end.

お粗末様でしたっ
結局ははぴえんど!
こんな駄文でよろしければ涼風さまに捧げます
お持ち帰りは涼風さまのみ許可します
では→ちぇりお!



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!