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いざ!
こくごじてん

「剣呑剣呑」
ぼくは何とも無しに言ってみてから、また何時もパターン


…使用法を間違えている気がする
これは一19歳男子ながら結構恥ずかしいのではないか
ふと思いつくと、ぼくはいてもたってもいられなくなり___


今に至る



で、現在ぼくが居るのは市が経営する図書館である
最近何かとまとわりついてくる零崎に遭わなかったのが少し気に掛…かってはいない
いないはずだ

国語辞典を見つけたぼくは、
早速剣呑が載っているであろうページまで指を繰る

か、か_
き、く、け___


「あり?いーたん」

辞典から目を上げると――
わぉ、ぜろりん

「何何?国語辞典か
ふうーん、辞典、ね…」
「…何にやにやしてるんだよ。大体零崎、何でこんな所にいるんだ」
「だぁーめ」
「は?」
「質問はひとつまで受け付けまーす」

「じゃあひとつだけ
…何でにやにやしてるんだ?」
「ふーん、そっちなんだ」
「いいから答えろよ」

「いーたん、辞典でエロ単ごふッ」
文末の何やら痛々しい音は僕がエルボをくらわせたからだ

…断じて!ェロい単語なんか探してない!

えー、でもさ、と零崎
ぼく自身無意識に指に触れていたそれは、
【激越】ゲキエツ 名・形動ダ(感情・声などが)激しく高いこと。
「………!!!」
「いーたん、俺に激越させて欲しいのかなぁ、なんて」

ちょっとムッとしたぼく
「別にいいよ。それに激越なら昨日散々させられ…」



!!!!!!!!!!



気になる昨


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