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旅の1コマ
「もう曽良くんったら遅いな…こんなにも師匠を待たせる何て」
「すいません。遅くなりました」
「あっ曽良くん!遅かったね」
「えぇ」
「いきなり居なくなったから心配したんだよ。どこに行ってたの?」
「ちょっとそこら辺をぶらりと」
「師匠を待たせ時ながら本当に呑気だね君は」
「それより早く行きましょう。芭蕉さん」
「そうだね。お腹もすいた事だしご飯でも食べにいこうか!…あれ…?」
「どうしたんですか?」
「おかしいな…財布がない」
「あぁ…財布なら落ちてたんで拾っときましたよ」
「ありがとう曽良くん。たまには気が利くね!…あれ?中身がないけど…」
「財布に穴でも開いてたんじゃないですか」
「いや、うん。言おうか迷ってたんだけど曽良くんほっぺたにご飯粒ついてるよ」
「僕がそんな初歩的なミスするわけないじゃないですか」
「あっ、ごめん」(あれ?何で謝ってるんだろう)
「分かればいいんです。暗くなる前に早く宿でも探しに行きましょう」
「いや、あのさ…」
「まだ何かあるんですか?」ギロッ
「いや何でもないよ」(お腹が空いただなんて口がさけても言えない)
ーendー
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