●●拍手●●
★★ありがとう
ございます★★
‥お返事は日記に
返させて頂きます‥
お礼に小説でも…
*****
キミが来るまであと2時間。
どうやら待ち合わせの時間より、早く着いてしまったようだ。
しょうがないじゃないか、嬉しかったんだから。久しぶりの休みだし、最近は電話やメールだけだったんだから。
「まだかな、イザーク」
なんて。待ち合わせのお店の前で腕時計を見ながら呟いてみたりして。
こんなことなら、寝坊してくれば良かった。そうしたら、きっとすぐイザークに逢えたのに。
キミが来るまであと2時間。電話をして話せばあっという間なのに。今はちょっと長く感じられる。
足元の水溜まりを見ながら、ため息を吐いた。
洋服、地味すぎたかな…?イザークはこういう服、あまり好きじゃないかもしれない。
「貴様、何をしている」
途端、声をかけられた。
弾かれたようにそちらを見れば、紛れもなくイザークがそこに立っていて。
「イザーク?」
少々ご立腹気味の彼。
何かあったのだろうか。
「貴様、今何時だと思っている」
「え?」
「待ち合わせは1時だろうが!」
「知ってるよ。だけど楽しみで…早く来た」
「馬鹿か、貴様…。ガキじゃありまいし」
素直に言えば言ったで、イザークは俺を睨んでくる。
なんだよ、イザーク。お前だって早く来たじゃないか。
「何が可笑しい」
どうやら顔に出てしまったらしく、緩んだ顔を慌てて戻す。
「何でも?」
取り繕うため、久しぶりにイザークの腕をとった。恋人同士がやるみたいな感じで、イザークにべったりとくっつく。
「全く…。行くぞ」
引き離されるかと思ったが、それはなかったらしい。
なんだか、今日のイザークは機嫌が良い。
一緒に歩きながら、ふとイザークが俺を見ながら呟く。
「服、その……似合っている…」
イザークにとっては、きっと精一杯のほめ言葉。
「ありがとう」
それがすごく嬉しかった。
あながち、早く出てきたのは正解だったのかもしれない。
今度もはやく来ようかな…?
なんてな
*****
××ありがとう
ございました××
[戻る]
無料HPエムペ!