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Diary
2010-05-05(水)
GWオフ会。小さな小さなオフ会。

それは、たった三人の

小さな小さな、オフ会















日本の中心、東京。
ここ破壊したら国家\(^o^)/になるんじゃね? って場所に、1人の生意気小僧が居た。
時刻は早朝、5時30分。
高層ビルにサンドイッチされた太陽によって照らされる東京駅の、柱の根本に座りこんで、生意気小僧こと四ノ宮 聖は携帯を弄くっていた。
世に広まるGWの最中、遥々都会までやってきた少年は、とても暇そうでとても眠そうだ。
二つ折りの携帯を開いて閉じて。1分ずつ進む時計に溜め息を吐いた。
ディスプレイに表示されるのは、5月1日の日付だ。
暇潰しにiPodまで取りだし、約二時間。
遂に、携帯がメールを知らせる振動を起こす。

「あ」

どこか安堵したような声を発し、聖は携帯を開く。
慣れた手付きで親指を滑らせ、送信者と受信文を確認。
それは、少年の仲間にして待ち人の、アーテルという少年からだった。

「秋葉、ね」

らしいっちゃらしいなぁ。
思って苦笑いを溢し、床に直座りしていた腰をすっと上げる。
尻をはたいて埃を落とし、切符売り場へ。

「しかし、変わらないなここは」

駅内部に視線を動かし、呆れの様に呟く。
最後に来たのは何時だったか・・・・・・。
眉尻を下げ、思案する。

「二年前だな。ったく、いつまで工事しっぱなしなんだよ」

〈工事関係者以外立ち入り禁止〉の看板を横目に見ながら、聖は切符を買って改札口に。
10分足らずの位置にある秋葉原行き山手線電車に乗り込み、ようやく一息。
初動の揺れにバランスを崩して、“これだけは慣れない”と一言呟いた。
自分の身長では吊革に届かないため、縦に付けられたパイプにしがみつき身体を固定して耐えた。
秋葉原に付いた途端、降りようとする客達に揉まれながら脱出した聖は、案内標識に従って電気街口へ。
鞄を担ぎ直し、改札と人混みから逃げた。

「聖さん」

出て直ぐ、かかる声に聖は顔を向け、

「アーテル、久しぶり。とりあえずさ」

「はい?」

「もっと速く起きろよてめぇ」

かなり不条理な拳をアーテルに叩き込んだ。



◇◆◇

「ひまですねー」

「ひまだな」

場所変わって、秋葉にあるマクドナルドに二人は居た。
時刻は8時を少し過ぎた頃だろうか。
行くべき店の開店時間が10時の為、時間潰しをしていた。
飲み物をチビチビ啜りながら、2人して眠そうだるそうに項垂れている。

・・・・・・ほんとに少年かこのオッサン2人。と、神の声が突っ込みをいれます。

「あの木偶死ねばいいのに」

「あの、いきなり暴言吐かれてもなんのことか解せぬのですが」

「ほら、あるだろ?
中の人死ねばいいのに。って時」

「中に人なんて居ない、はずもない・・・・・・」

存分に空しい発言をした2人は、また無意義な時間の進みに身を任せ始める。
カップの飲み物が無くなっても、二人は席に居座り、これからを話し合う。

「とりあえず、真夕に連絡入れて反応待つか。10時になれば少しはまともに暇潰し出来るだろ」

「あの人、ここらに住んでるんでしたね」

アーテルの確認に聖は、そうだと肯定。

「今日暇だから誘ってみた」

凄い自分本意な誘いですねー。と言うアーテルの突っ込みを聞こえないふりして、コーヒーを完全に飲み終わった聖は机に突っ伏した。

「アーテル、船漕いでるぞ」

「聖さんこそ」

「・・・・・・ねみいな」

「凄まじい眠気・・・・・・」

そうして訪れる沈黙は必然。2人して三時間はこうして暇だ暇だ言っていれば当然である。

これは、マズイ。
アーテルはそう思った。

「行きましょう聖さん」

「んぅ〜・・・・・・?」

「動かないと寝てしまいますよ」

言われ、聖は時刻を確認。
・・・・・・10時10分前か。
依然として真夕からの返答も無く、そもそも宛すらない2人には、散策以外の選択肢などなかった。

「よし、行くか」

そうと決めれば行動は速い。
ゴミはゴミ箱へ。さっさと片付けをして店を出て、人通りが多くなった道をノンビリと進んで行く。
開店前で行けなかった同人ショップを覗き、電気街特有の雰囲気の中を二人は歩いた。

「あ、悪い。iPodの充電器買う」

ソフマップ内でぶらぶらとパソコンを見ていた聖がふと、思い出したようにソレを購入。

「真夕ももうじき来るってさ」

「あ。もう11時ですもんね」

「動いてると時間速いよなぁ」

「ですねぇ」

確認するように開いた携帯を閉じ、連絡のあった駅に向かう。
途中、

「やたら晴れたなぁ」

青すぎる空をみて、聖は呟いた。



◇◆◇

「はい、時刻17時」

ダルそうに言う聖に、別のとこから声がかかる。

「ちょっと聖君! 私との絡みは時間は接点は!?」

驚きに目を張る真夕だ。
微妙に周りからくる視線も気にせず、声をだして抗議している。

「だってさぁ」

「なにさぁ」

「お前との会話、全部ネタバレじゃん」

合流後数時間。
三人による会話は、ほとんど真夕に関することだった。

「まぁ、真夕にあんな事情があるとは意外だったが」

「うぅ、言ってはいけない人に知られた気がする・・・・・・」

カップに入ったアイスを口に運び、真夕は嘆く。
その横ではアーテルが、眠そうに暇そうにジュースを啜っている。

「いやいや、中々に気を引くお話だったぜ?」

「お、惚れた?」

「はは、超キメェww」

「凄く酷い・・・・・・」

orzと真夕が凹むのを横目に見て、聖はニヤッと口を歪ませる。
まあまあ、と楽しそうに前置きし、また口を開く。

「どっちかというと、お前の彼氏聞いたら弄る気無くしたよ。まさか知り合いとは思わなかったしな」

「え、そうなの?」

うむ。と無駄に偉そうな相槌を聖は打った。
店の窓から霊夢のコスプレした人を見ながら、頬杖。

「まあそんなわけで、応援はしてるよ」

「応援・・・・・・って」

「はっはっは。ま、もう時間だから行くよ。
また小部屋でな。散々弄るから」

「応援する言った瞬間何言ってるのさ!?」

「流石聖さん、ダメダメですね」

「うるさい」

更に周りの目が集まるのを無視し、聖とアーテルは立ち上がる。

「あ、もう行くんだ」

「ちょい約束があってな。楽しかったよ」

「お疲れ様でした」

そっかそっかと真夕が無意味に頷き、三人は店を出て駅に向かう。
対した会話も無かったが、終始ご機嫌だった。真夕も、アーテルも、聖も。



「しっかし、東京初日がこんなんでいいのかねぇ?」

聖の呟きは夜に消えた。








その日後日談


「アーテル」
「はい」
「すまない」
「・・・・・・はい」


何があったか。
二人にしか、わからない・・・・・・
「GWオフ会。小さな小さなオフ会。」へのコメント

By ダーク〆
2010-05-05 23:43
いやはや、ネタバレ話の時俺ほんと死んでたなーww
でもある程度は話聞いてたという(爆)

そして実は、俺最初5時ぐらいに起きてたんだwwwww
3時まで漫画読んでその後寝て一回起きて
あまりにもしんどかったから二度寝したw
しかし翌日はまじ残念だったなー
これで合えるのはまた来年とかになるのかなー
夏は無理らしいもんね……

まぁあれだよね!あれ!∵
pc
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