瓊の日記
瓊のボヤキです。[]
2008-05-16(金)
「あなたは真実、守るの意味を知らないのね」


「あなたは真実、守るの意味を知らないのね」

「…………」

「私は、死なないわ。大切なものを守り切るまで――、守る必要が無くなるまで――」

 決意を口にすると、不思議とどこからか力が湧いてくるのがわかった。
 私はゆっくり瞳を閉じた。身体の奥から熱い疼きを感じる。

「今、あなたに、殺されたりなんて、しない」

 燻る力の奔流を感じながら言葉を続ける。

「退いて。私はあなたに構ってる暇なんて無い!」

 ゆっくりと瞳を開けた。
 目の前には倒すべき相手、全身が隙間無く黒一色で覆われ、唯一見える切れ長の瞳の青が印象的な人の形をした何か。
 ソレはゆっくりと腕を持ち上げた。その腕の先では黒く長い爪が鈍い光を放つ。

 その交差は一瞬。

 空からは雨が降り続けていた。身体を濡らす滴は滑り落ちて地に新たな波紋を作る。

(早く行かなくては、あの子のもとに――)




 と言う夢を見ました。
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