SS
2008-10-04(土)
なんでもない
「別れましょうか」
ああやっぱり。私のせいで、また、終わる。私が素直にならなかったから。
「もっと甘えて欲しかった。もっと、頼って欲しかったの」
藍さんはとても悲しそうな顔。私は、きっと、無表情。
「ねぇ、舞美。あなたは私のことを信用してないでしょう?私たち付き合ってるのに…あなたは何も話してくれない」
「違います…信用してます…」
本当に信用してる。だからこそ藍さんと付き合ってる。ただ、私が素直に甘えられないだけ。
「じゃあどうして、何も言ってくれないの?」
私は答えない。
「ほら、そうやってすぐ黙る」
「私は…」
ただ、術がわからないだけで。
「何?言いなさい」
私は…
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
「なんでもないです」
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