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2010-12-07(火)

【日常】今、蘇るオンボロ

第1139話
【今、蘇るオンボロ】

ピ！………ピ…

「これ、つかへんがな」
「このオンボロが！！」

燻製ＢＡＲ三番にある
電気ストーブが、突然
ぶっ壊れてまいました。

たしか、タコ焼き屋の
２階倉庫にストーブが
何台かあったような…。

タコ焼き屋に行って
店長のクマ吉さんに
たずねてみましょう。

高田『すいません、たしか
　上に使ってないストーブ
　何台かありましたよね？』

クマ「あるよ。見てきてみ」

２台ありました。

クマ「でもスタンド式のは
　首が折れて使われへんし
　そこのファンヒーターは
　コードが所々ブチ切れて
　たまに、漏電しよんねん」

高田『あ～そうそうコレ！
　前に、コードに触ったら
　ガガガガガ！って電気が
　体中をはしったんですよ』

電気風呂の様に感電しました。

クマ「だから両方ぶっ壊れて
　使いもんにならへんけども
　よかったら持っていくか？」

いわゆるガラクタです。

…そうだ！

高田『この首が折れた方の
　コードを、こっちの方に
　移したら使えますよね？』

酒堂庶の龍太郎さん
「両方のいい所どりですね」

クマ「そやな。やってみ」

チャレンジしましょう！
まずドライバーでネジを
全部、外してしまいます。

近所のそば屋の大将
「それって店の備品やろう。
　そんなん勝手にええの？」

高田『だって、冬に使ってない
　ということは、これは永久に
　使われないストーブですよね』

龍太郎「そやな、正論や」
そば「夏には使わんわな」
クマ「永久に使わへんな」

コードをハサミで切って
剥いてビニールテープで
一本ずつ巻いて繋げます。

龍太郎「あ、僕やりますよ」

高田『わ、上手いですね』
龍太郎「得意ですから…」

そば「で、首折れの本体
　いったいどうするん？」
高田『…捨てましょうか』

そば「今、粗大ごみは
　お金がかかんねんで」
高田『…あ！そやった』

そば『確か30cm以上のゴミは
　お金が別にかかるん違うか』

…。

高田『じゃあ、30cm以下まで
　バキバキに砕いたら、店で
　捨てても大丈夫ですよね？
　業者にお金も払ってるから』

そば「大阪市は大丈夫やろ」

高田『じゃあ、砕きますか』
分解して、部品に分けます。

高田『この網、捨てるのは
　勿体ないですね。何かに
　これ使えないですかね？』

そば「剣道の面に使えるん違うか」
高田『…いや。…それはないです』

『ジャパンバッシング』で
日本車ばきばきハンマーで
叩き壊す外国の人みたいに
首折れおんぼろストーブを
分解、解体していきました。

高田『この反射板みたいなん
　捨てるのは勿体ないですね』

そば「剣道の面に使えるん違うか」

…また、かぶせてきはりました。

そば「お笑いってたしか
　ウケなくても、何回か
　繰り返したらウケるて
　聞いたことあるんやな」

高田『…あ、そうですか』

順調に作業は進んで
ついに直りました！

龍太郎「これで大丈夫です！
　早速電源入れてみましょう」

ピ！
ガーービーー…

そば「…あんま温くないな」
龍太郎「微妙ですよねぇ…」
高田『ないより、マシです』

とにかく、燻製ＢＡＲ三番で
コレを使うことにしましょう。

高田『こっちの方のコードも
　一緒に捨ててしまいますね』

そば「剣道の面に使えるん違うか」

高田『どうやってやるんですか！』

おわり

■大平我路出演情報■
　笑林寺16　～弟子進行拳～
□2010年12月9日19時00分～
□ワッハ上方4F小演芸場
□料金:500円
　燻製ＢＡＲ三番で販売中
□出演:おぎの信号
　よね皮ホホ骨　チュチュ
　大平我路　漫天　川井健太
　いしもっちゃん　スズキリサ
　松本あつひろ　桂ちきん
　ザ・キーポイント
　オッサンパラダイス