「フランちゃん、て年上だったんですか?」
「‥そーですよ」
いかにも、知りませんでしたて顔するからなんか‥。
ヘコむ。
「はひ!知りませんでした!!フランちゃんはハルの一個上なんですねっ」
彼女は今までどこで何をしていたんだろう。突然僕の部屋にケーキとフォークを持ってきて当たり前のように食べている。(まあ肝が据わっているところのが彼女らしいけど)
「そーです‥だからどっちかというとミーがちゃん付けするんですがね」
「はひ!す、すみません!!フランさ、ん、ですか?」
「はい。」
昨日まで年下だと思っていた人が年上だと知れば態度が変わる。僕も昨日まで年上だと思わされていたのが年下だとなれば態度が変わる。
そしてため息をついた。
「‥どうしたんですか?」
「今までハルさんに年下としてこきつかわれ、落ち込みます」
「そ、そんな!!ハルはそんなことしてませんっ!!!」
脈絡もなく抱きしめられたり(彼女はハグぐらいにしか思ってない)
ちゃん付けで散々呼ばれたり
恋の相談してきたり、
て
充分な扱いだったと思いますけどー?
「ハル」
「はひっ!呼び捨てですか、」
「年下なので」
彼女の小さな肩がピクリと反応する。
今までそんな反応横で見たことしかなかったからすごく心地がよい。
「これから、年下としてよろしく」
「‥っは!‥‥‥フランちゃ、んのエローーーーーー!!!!!!」
彼女は走ってどこかに行ってしまった。
「ただ、口についた生クリームなめただけなんですがねー」
くすくす笑えた。
「おい、嘘つき蛙」
「あ、せんぱーい。なんのことですかー?」
「しらばっくれんなよ。この間書類に生年月日間違えやがるし」
「‥バレましたかー?」
「ハルが信じたらしーけど王子が訂正するから」
「え?ほんとうですかー?」
「本当。
さあ、どう殺されたい?」
「はい?」
「‥俺のハルに手出してんじゃねーよ」
「うわ、ちょっと、たまにはミーにもいい思いさせてくださいよー」
|